静岡県三島市の工場で従業員ら15人が重軽傷を負った事件。逮捕された元従業員の男が「職場でいじめられた」という趣旨の話をしていることが新たに分かりました。 ■静岡・三島市の工場
　15人重軽傷
　三島市の「横浜ゴム三島工場」で26日、従業員ら15人が刃物で刺されるなど負傷する事件が起きました。
　捜査関係者によりますと、逮捕された小山雅貴容疑者（38）は工場の元従業員で、「職場でいじめられた」という趣旨の供述をしているということです。
　事件が起きたのは午後4時ごろ。東海道新幹線三島駅から南東におよそ2キロのところにある横浜ゴム三島工場です。
　消防などによりますと、工場内で従業員らが次々と刺されるなどして、20代から50代の男性15人が搬送。このうち7人が液体をかけられ、8人が刃物で刺されました。6人が重傷ですが、全員意識はあるということです。
　現行犯逮捕された小山容疑者はガスマスクを着けた状態で漂白剤をまいていたほか、凶器はサバイバルナイフのような刃物だということです。
　三島工場は去年12月時点で従業員は987人いて、勤務は昼と夜の2交替制でした。通常、日中の勤務は午後4時半に終わるということで、小山容疑者は勤務が終わる直前に犯行に及んだとみられます。 ■逮捕の男“職場でいじめられていた”
　「職場でいじめられた」という趣旨の話をしている小山容疑者は、工場からおよそ500メートル離れたところに住んでいました。
　横浜ゴムは、小山容疑者に関することは警察の捜査中なので一切コメントを差し控えるとしています。
　警察は小山容疑者が強い殺意を持って犯行に及んだとみて、経緯を詳しく調べています。