東京23区が家庭ごみ有料化検討 50年後ごみ処分場が満杯か 減量化へ自治体の工夫
社会|
01/20 13:59
およそ50年後にごみの最終処分場が満杯になるとされる東京都では、23区で、家庭ごみの有料化が検討されている。住民たちはどう考えているのか?取材した。
■ごみ有料化に街の人は
東京都
小池百合子知事
「ごみの最終処分場については、埋め立てスペースに限りがある。これから一層の減量化が必要だと呼び掛けている」
現在、東京23区では、家庭ごみを無料で回収しているが、これを有料の指定ごみ袋へ移行する案が今検討されている。
その背景にあるのは、「ごみの最終処分場」を巡る問題だ。東京都は、「埋立処分場があと50年ほどで満杯になる」として、ごみを有料化し区民に減量を促す狙いだという。
ごみ有料化の動きに街の人は…。番組が取材したのは、西武池袋線の保谷駅周辺。道路を挟んで、左側は西東京市。すでにごみは有料化されている。一方、右側は練馬区。新たに有料化が検討されている地域だ。
練馬区に住む
40代
「(Q.ごみ袋の有料化についてどう思う?)普通に考えて嫌ですよね。ごみの日に西東京の人を見ると、お金がかかってしまうので、(ごみ袋を)あまり使わないようにすごくコンパクトに出されているのはよく見ます」
西東京市に住む
30代 会社員
「いや、ずるい!うちもタダにしてよ。こっちも無料にしてほしいです。(ごみを)詰め詰めで入れて(袋が)破れたりします。それぐらい入れます。高いから」
■日本一ごみが少ない街
ごみを有料化することで、排出量を減らすことはできるのか?注目されているのが、東京・八王子市だ。
八王子は、ごみの排出量が少ない自治体ランキングで3年連続全国1位。有料化により、ごみの量を大きく減らしたという。
家庭の庭先には、段ボール箱が…。生ごみを「堆肥」として再利用しているという。
八王子市に住む
水田哲子さん(56)
「この中に 紅茶の茶葉を入れたり」
「生ごみをここに入れるようになってから(ごみが)8割減った」
さらに、有料化をきっかけに住民の意識が高まり、分別やリサイクルも進んだという。
■家庭ごみ有料化の壁
今からおよそ20年前に、家庭ごみを有料化した東京・八王子市だが、大きな壁があったという。
八王子市資源循環課の森田健司課長によると、「住民への理解を得るのが大変だった」という。
「当時、住民からは『税金の二重取り』など反対意見が多くあった」ということで、八王子市は、有料化前の1年間で1700回もの説明会を開いたということだ。
また、住民からは有料化による弊害を心配する声も上がっていた。それは、「不法投棄が増える」「ルールを守らず、有料袋に入れないで捨てる人が出る」などだった。
そのため、八王子市では有料化して以降、市の職員が街はもちろん山道もパトロールしたり、場所によっては監視カメラを設置した。こんな努力もあってか、八王子市では不法投棄などは、大きな問題になってこなかったということだ。
■ごみを減らす工夫
ごみを有料化するだけでなく、ある工夫をしてより多くごみを減らした自治体もある。
福岡県柳川市は、2021年から「燃えるごみ」の袋の名称を「燃やすしかないごみ」に変更し、住民に「このごみは本当に燃やすごみか」考えてもらい、分別の意識を高めるような工夫をした。
さらに、燃えるごみの袋(30L)を、20円から40円に値上げする一方、資源ごみの袋(50L)は20円から10円に値下げ、これにより、「分別すれば得をする」という意識が生まれ、おととしには燃えるごみの収集量は1世帯あたり年間33袋分減り、資源ごみの収集量は実施前の2020年と比べ、およそ2倍に増加したということだ。
さらに、ごみ袋を有料化している大阪府箕面市では、2003年から世帯人数に応じて、燃えるごみの袋を無料配布する取り組みを始めた。例えば、1人世帯では1600リットル分、3人世帯では、3600リットルと決め、使い切ってしまった場合は、例えば、40L・10枚入りで836円という、割高の有料袋を追加購入することとなる。
これにより、努力次第で負担が減る形となり、導入して1年で1日1人あたりの燃えるごみの量が14.9%減少。その後も、人口は増加しているにもかかわらず、燃えるごみは減少傾向が続いているという。
(2026年1月17日放送分より)





