退職代行「モームリ」社長と妻を逮捕
社会|
02/03 19:21
退職代行「モームリ」の社長と妻が逮捕されました。違法行為と知っていたのか、元従業員が実態を語りました。
■退職代行「モームリ」社長ら逮捕
退職代行「モームリ」
運営会社社長
谷本慎二容疑者(37)
「一番つらいのは会社側から暴言を言われること」
2年前に退職代行業務の苦労を語っていた社長。今月3日、夫婦で逮捕されました。
退職代行サービス「モームリ」の運営会社社長・谷本慎二容疑者と妻で従業員の谷本志織容疑者(31)です。
4年前、本人に代わって退職の意思を伝えるサービスを開始。ホームページでは累計4万件以上の退職を確定させたとうたっています。
退職代行「モームリ」
運営会社社長
谷本慎二容疑者
「現状あってはいけないような企業があったり、どんなに頑張っても精神的に自分で言えなくて悩んでいる人はどうしてもいるので、そういった人の最後の砦(とりで)になれるサービスになれば」
今回の逮捕は、おととし、退職を希望する利用者6人を紹介料目的で弁護士に斡旋(あっせん)した疑いが持たれています。
■料金の流れと問題点
元従業員によりますと、料金の流れはこうなっています。
元従業員
「モームリの方から依頼者を弁護士に紹介すると、まず着手金で5万5000円依頼者が支払う。その中の3割、1万6500円をモームリにキックバックとして振り込みされるというのは認識していた」
警視庁によりますと、谷本容疑者らは会社の「広告費」などの名目で1人につき1万6500円を弁護士から受け取っていたとみられます。
このケース、問題はどこにあるのでしょうか。
佐藤みのり弁護士
「お金をもらって弁護士を紹介することはいけない。弁護士でない人が金をもらって弁護士を紹介することはできないと弁護士法で定められている」
退職する際に残業代などで問題が発生した場合、弁護士を紹介することは問題ありません。
ただ、報酬を目的として紹介し報酬を得ることは“非弁提携”にあたるということです。
■元従業員証言“社員に口止め”か
元従業員のSNSにもキックバックを記すメッセージとともに弁護士に案内するように指示するメッセージが残されていました。
退職代行「モームリ」元従業員
「外部からも『非弁じゃないか』という声も何度かいただいた。社内で『非弁じゃない』と社長や妻は、よく言っていた」
「社員に対して口止めしていたのも見ているし『いけないことだから社外では発言するな』と社員に言っていた。弁護士へ賛助金の依頼メールも妻が送っていたので、かなり悪質だなと」
去年10月、家宅捜索を受けた後も…。
元従業員
「何回か社員会議を行ったうえで、社長は『重く受け止めていない、逮捕・起訴されることはない』社員に説明しているそう」
■他の退職代行を使いモームリを辞める
自身も他の退職代行を使い、モームリを辞めたそうです。
元従業員
「(Q.退職代行を使う社員いた?)社長(容疑者)と直で話すのが怖いという人が結構いたので、(退職代行)使う人は一定数いた。実際に使われて退職した。従業員に対してちゃんと説明しない、私も耐え切れずに辞めよう。話にならないんだったら退職代行使おうと思って退職代行を使って辞めた」
2年前、退職代行の業務について、社長はこう答えていました。
退職代行「モームリ」
運営会社社長
谷本慎二容疑者
「電話を掛ける側からするとメンタル的にかなり来るものがある、あくまで法律通り対応している。一番つらいのは暴言を会社側から言われること。本当に誹謗(ひぼう)中傷と取られるような言葉をいただいたりはするので」
佐藤みのり弁護士
「一つの仕組みができ上がっていたと、悪質性は高い方だと評価されると思う」
取り調べに対し、2人は「弁護士法違反になると思っていなかった」などと容疑を否認しています。





