旧統一教会 再び解散命令 清算開始も 被害者救済は? 教団資産1180億円か…行方は?
社会|
03/04 20:45
東京高裁は旧統一教会に対して解散を命じる決定をしました。この解散命令で何が変わるのか、専門家が解説します。
■清算開始も
被害者救済は?
旧統一教会による被害訴える橋田達夫さん
「やっぱり安倍さんの死であったり、山上被告であったり、長男の死です。人の死がどれぐらいつらいのかは自分自身ね…本当にもう…死というものを迎えなかったら僕はここまでできてない。もう本当にうれしい。やっと被害者のためになる。皆さんのために結果が出てきた」
解散を喜ぶ声もある一方で…。
旧統一教会の関連団体職員
「本日の判決を受けて、非常に二世としては受け止めがたい心苦しい心境が率直にあります。自分たちが育ってきた居場所…私たちの人生そのものが本当に否定されて、社会からなかったものに今この瞬間…なった」
旧統一教会、現在の世界平和統一家庭連合に対して2度目の解散命令です。
教団側
福本修也弁護士
「いや、もう信じられないですね。こんなことがあっていいのかなと。法治国家じゃないなという感想に尽きる」
旧統一教会
「解散命令を認める決定は首相銃撃事件の犯人・テロリストの『家庭連合を恨み、打撃を与える』という願望を国家ぐるみで叶えるもの」
教団の高額献金問題などが浮上した安倍元総理銃撃事件から3年以上…。
東京高裁(東京高裁の決定から)
「信者らの不法行為の行為態様は極めて悪質で、多人数の対象者に極めて多額に上る財産上の損害及び多大な精神的苦痛が発生している」
4日、東京高裁が出したのは教団への解散命令でした。
高裁は去年、韓国で逮捕された教団トップ・韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁にも触れています。
東京高裁(東京高裁の決定から)
「旧統一教会の幹部は韓鶴子からの過度な活動資金の拠出の要求を拒絶する意思も能力も有していない」
過去には刑事事件を起こした宗教法人が解散命令を受けてきました。
1995年、地下鉄に猛毒のサリンをまき、甚大な被害を生じさせたオウム真理教。組織的に事件を起こしたことを根拠に強制解散となりました。
“霊視商法”で高額の祈祷(きとう)料をだまし取った「明覚寺」も2002年に解散命令を受けています。
旧統一教会
田中富広前会長
「家庭連合(旧統一教会)は今まで犯罪をしたことは1件もない」
今回は刑事裁判で有罪判決を受けたことが根拠となった過去の例とは異なりますが…。
東京高裁(東京高裁の決定から)
「信者らによる不法行為を防止するための実効性のある手段は旧統一教会の解散命令以外に見当たらない」
東京高裁は民法上の不法行為を根拠とした地裁の決定を支持しました。
■教団資産1180億円か
行方は?
決定を受けて教団の清算手続きが開始。今後、教団の全財産を管理するのは裁判所が選んだ清算人になります。この財産が被害者の弁済に充てられます。
教団側は最高裁へ不服を申し立てる方針ですが、今後も清算手続きは続けられ、不服が認められない限りは宗教法人としての教団は消滅します。
教団側
福本修也弁護士
「被害者補償の手続きはやっているが、清算手続きに移行するんじゃないか」
元妻による高額献金などが原因で家庭が崩壊し、長男が自殺したと訴える橋田さんは…。
旧統一教会による被害訴える橋田達夫さん
「教会の人が退職金等をもらっているということなんですけど、実際にはそんなのは出るわけないと僕は思ってます。信者の献金で彼らは生きてきたわけですから、きちんと一人ひとりの信者に返していきなさいと、韓国の本部まで売って返しなさいと、僕はそういう気持ちでいます」
長年、この問題を取材する鈴木エイトさんに教団の資産の行方を聞きます。
ジャーナリスト
鈴木エイト氏
「3期前(2022年末時点)の資産状況が地裁の決定に出ているが、1180億円くらい。現在この直近の教団に対して集団調停を申し出ている被害者の被害金額は60億円ぐらい」
そこから単純に計算すると、1000億円以上の余剰があることになりますが…。
ジャーナリスト
鈴木エイト氏
「教団の財産が余った場合は、(関連宗教法人)天地正教に移す」
さらに、被害者への弁済額がそもそも足りないという見方もあるそうです。
ジャーナリスト
鈴木エイト氏
「10年、20年以上前の被害者も清算手続きに債権者として参加できるという流れも出てくる。本当に1兆円近いレベルの被害金額があるんじゃないかと推定もされているので、被害者がどんどん名乗り出てくるとすると1000億円だけでは足りなくなる可能性もある」





