なぜ?池袋で“スーツケース放置”急増
社会|
05/07 20:00
東京・池袋の住宅街のあちこちに放置されているのが「スーツケース」です。付近の防犯カメラには、ごみの集積場に投棄する女性の姿も。なぜ池袋なのか、追跡しました。
■池袋で“放置スーツケース”急増
池袋の住宅街で5日午後9時ごろ、両手に荷物を持った人物が…。すると、右手の荷物を置き、その場から立ち去りました。画面に現れてから、いなくなるまでわずか5秒。
7日に現場に行くと、スーツケースには「回収できません」のシールが…。不法投棄とみられます。
周辺ではさらに、集合住宅のごみ集積所にスーツケースが2個放置されています。1つは空のようです。そしてもう1つには鍵のようなものも付いています。大通り沿いにもスーツケースが捨てられています。
池袋駅の西口周辺を6日と7日に取材すると、放置されたスーツケースが7カ所で見つかりました。一体、誰が捨てているのでしょうか。
近隣住民
「(Q.スーツケースの不法投棄は見たことある?)(見たこと)あります」
「(Q.どんな人が置いていく?)外国人だと思います」
「外国の人かな。いっぱいいるから、この辺は。そこにも家が(民泊)あるけど、いっぱい外国人が泊まっている」
実際、確認したスーツケースのロゴを調べると、海外のブランドとみられます。外国人が放置しているのだとしたら、なぜ池袋なのでしょうか。
その理由の一つと考えられるのは「インバウンドブーム」です。池袋がある豊島区を訪れる外国人は年間200万人以上。東京観光に来た外国人の4人に1人が池袋を訪れているという調査も…。
ポーランドからの観光客
「池袋はホテルの値段が安いし都会だから、どちらの条件もそろっていて良かった」
池袋は観光や買い物をする場所が多く、駅の周辺にはホテルや民泊施設が密集しています。そのため、ホテルの自販機の裏に隠すように放置。その上には「不法投棄禁止」の文字も見えます。さらに、民泊施設の前でも放置されたスーツケースが見つかりました。
街に観光客が増える一方で、不要になったスーツケースも増えているとみられます。
さらに池袋にはディスカウントストアや量販店も多く、新しいスーツケースを購入しやすい環境があります。
フィリピンからの観光客
「(Q.新しいスーツケース?)イエス。僕は昔から日本製品にすごく良い印象を持っている」
ポーランドからの観光客
「(スーツケースは)2つ持っていますが、ポーランドより日本の方が少し値段が安い。もう1つ買うことにした。日本で買ったものがあるので、ポーランドに飛行機で持ち帰るのに必要」
店によりますと、ここ数年で外国人客は急増。
ビックカメラ池袋本店トラベルコーナー
保科博行主任
「日本製のスーツケースを求めている人は頑丈、耐久性、信頼性で購入する人が多い」
ただ、近隣住民によりますと、買い替えて不要になった古いスーツケースを置き去りにしていくケースもあるといいます。
近隣住民
「いたちごっこ。誰かが置くとワーッと置いて、新しいのを買ったからいらない感じ。迷惑ですよ」
一方で、外国人旅行者にはあるハードルが…。豊島区によりますと、区民がスーツケースを処分する場合は粗大ごみとして申し込みが必要です。しかし…。
豊島区
「外国人旅行者向けの制度は想定していない」
つまり、外国人観光客は捨てることはできないのです。
放置されたスーツケースには正しい処分を促す貼り紙もされています。それでも1週間ほど回収されなければ不法投棄として区が税金を使って処分することになります。
こうしたなか、取材した量販店では…。
ビックカメラ池袋本店トラベルコーナー
保科博行主任
「弊社では新しく5500円以上のスーツケースを買った客には(古いものを)1点無料で下取り、引き取りをしている」





