勾留中のトルコ国籍男性死亡 遺族が東京都などを提訴
社会|
10/27 19:32
警視庁高尾署に勾留中のトルコ国籍の男性が体調不良を訴えるなかで死亡したことを巡り、警視庁などの対応に問題があったとして、遺族が東京都などに損害賠償を求めて裁判を起こしました。
トルコ国籍のクルド人、ムラット・チチェキさん(当時48)は去年6月、入管法違反の疑いで警視庁に逮捕・勾留されました。
訴状によりますと、ムラットさんは高尾署の留置所内で嘔吐(おうと)し、腹痛を繰り返し訴えたため、高尾署の嘱託医療機関を受診し、虫垂炎疑い・便秘症と診断されました。
投与された薬を飲んだ後もムラットさんは激しい腹痛を訴え、「イタイ」「カエリタイ」と片言の日本語で訴えていましたが、さらなる処置は行われなかったということです。
ムラットさんは受診の翌朝に署のトイレで倒れているところを発見され、搬送先の病院で死亡しました。
死因は腸に穴が開いたことによる腹膜炎でした。
遺族側は診察した医療機関が誤診し、高尾署が腹痛を訴えるムラットさんに医師の判断なしに常備薬を飲ませ、死亡前には体温が34℃台となっていたにもかかわらず速やかに適切な医療機関へ搬送しなかったとして今月27日、警視庁を所管する東京都と医療機関の運営法人に対して5775万円の賠償を求めて東京地裁に裁判を起こしました。
遺族代理人の神原元弁護士は会見で「事件の根本に警察組織の人権感覚の異常な低さがある」と指摘し、「責任の所在を明らかにしていきたい」と話しました。
警視庁は「訴状が届いていないのでコメントは差し控える」としています。







