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“歯が生える薬”ついに実現か?マウスで成功!ヒトの治験実施へ…治療は150万円!?

社会

05/03 17:55


 生まれつき歯の数が少ない「先天性無歯症」のマウスに歯が生える薬を投与した結果、歯が生えたということです。
 世界で初めてとなる歯が生える薬の開発を進める産官学の研究チームが人に薬を投与して安全性を調べる「治験」を9月から始めると発表しました。 北野病院
 歯科口腔外科
 高橋克主任部長 「人は乳歯と永久歯と2本、歯の数を持っているんですけど、爬虫(はちゅう)類とか両生類とか、継続的に歯が入れ替わるんです。逆に言うと、なんで2本で止まるか不思議なわけです」
 人の場合は乳歯から永久歯に生え変わると、それ以降、新しい歯は生えてきません。ただ、「第3の歯」と呼ばれる「芽」は存在していて、人の成長とともに退化してなくなるとされています。
 研究チームは、この第3の歯の成長を抑制しているタンパク質を突き止め、その働きをなくして第3の歯の成長を促す薬を開発しました。 北野病院
 歯科口腔外科
 高橋克主任部長 「通常の歯の形のものが通常通り生えてきますので」
 マウスでの実験のビフォーアフターでは確かに歯が生えています。
 フェレットでの実験では6本だった前歯が7本に増えたということです。
 歯が生える薬は液体で、人の場合は腕などの静脈から点滴で投与する予定です。 創薬ベンチャー企業
 トレジェムバイオファーマ
 喜早ほのか代表 「今、想定しているのは1瓶を150万円と考えていて、想定しているのは1回投与で生えてくると」 50代の人 「なかなかちょっと、ぜいたくな治療かもしれないね。医学的には画期的だと思うけど」 40代の人 「歯を再生したい人にとっては、それぞれの価値観ですけど、いいかなと思います。安全性とかが実用化までに実証されればいいのかなと」
 歯が生える薬の実用化は2030年ごろを目指していて、まずは先天性無歯症の患者向け。将来は虫歯などで歯を失った人にも応用する計画です。

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