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「無印良品」インフラゼロの“未来の家” オシャレな部屋の驚きの機能とは?

経済

05/19 11:03

■電気も水道ない場所にオシャレな“未来の家” ABCテレビ
 増田紗織アナウンサー 「開発中の未来の家があるという事で千葉県南房総市にやってきました」 MUJIHOUSE
 取締役
 商品開発部長
 川内浩司さん 「あちらが今回ご紹介するインフラゼロハウスになります」
 “インフラゼロ”その名の通り、この家には電気や水道にはつながってはいません。この家を開発したのが生活雑貨から防災グッズ、注文住宅まで幅広い商品を手掛ける「無印良品」。開発者の川内さんに案内してもらいました。 ABCテレビ
 増田紗織アナウンサー 「タイヤ付いていますね」 MUJIHOUSE
 取締役
 商品開発部長
 川内浩司さん 「ここに持ってくるのも栃木から公道で持ってきています」
 この「インフラゼロハウス」見た目は“家”ですが法律上、車両にあたります。 ABCテレビ
 増田紗織アナウンサー 「居住者自身が引っ張って持ってくることができるんですね」 MUJIHOUSE
 取締役商品
 開発部長
 川内浩司さん 「この大きさだと牽引(けんいん)免許が必要になるんですけれども、ご自分で引っ張ってこられる方もいらっしゃるでしょうし、牽引をしてくれる業者もいるので、そちらに引っ張ってきてもらう」
 一般的な「トレーラーハウス」の場合、電気、水道、ガスといったライフラインが整備された所に設置するため“場所”に制約があります。この「インフラゼロハウス」は水や電気が自給自足できるので、ライフラインが整備されていない森や山などに設置できます。
 お気に入りの景色をリビングにすることだってできます。部屋の中はどうなっているのかというと…。 ABCテレビ
 増田紗織アナウンサー 「無印良品のモデルルームみたい」
 およそ6.5畳の室内にベッドが2つ、テーブルのほか照明やエアコンも完備。 MUJIHOUSE
 取締役
 商品開発部長
 川内浩司さん 「木造住宅と同じ作り。断熱材もちゃんと入っています。非常に断熱性も高い」 ABCテレビ
 増田紗織アナウンサー 「木のぬくもりと言いますか、落ち着く空間がある」
 断熱性能は木造住宅並みで、エアコンの消費電力が抑えられます。さらに地震に強い作りにもなっているといいます。 ABCテレビ
 増田紗織アナウンサー 「私ずっと気になっていたのがお手洗いなんですけど」 MUJIHOUSE
 取締役
 商品開発部長
 川内浩司さん 「このドアを開けるとトイレになっています」
 水を使わず、自然の力で処理するバイオトイレを採用。中にはおがくずが入っており、微生物の働きによって分解し処理します。 ABCテレビ
 増田紗織アナウンサー 「臭いとかちょっと心配だったんですけど正直全然しないですよね」 MUJIHOUSE
 取締役
 商品開発部長
 川内浩司さん 「(Q.1日に何回お手洗いに行ける?)1日20回。2人だったら十分」
 トイレットペーパーや生ごみまで分解できます。使用するおがくずは1年間交換不要で、利用したおがくずは肥料として使えてしまう優れもの。
 なぜそこまで“インフラゼロ”にこだわったのでしょうか? ■“インフラゼロ”にこだわったワケとは? MUJIHOUSE
 取締役
 商品開発部長
 川内浩司さん 「(Q.インフラゼロハウスを最初に作ろうと思ったきっかけは?)今まで予想もしなかったような災害が多発しているなかで、本当に信用してきたインフラが実は危ういものになってきている。インフラも自給自足できたら良いんじゃないか」
 構想4年、設計に2年の歳月をかけたといいます。特に力を入れたのが“水回り”です。
 およそ2.5畳の広さにシャワールーム、キッチンを完備。IHや電子レンジなども使用可能です。ごはんの温めやレトルト食品の湯せんもスイッチ1つ!いつもの食事も火を使うことなく食べられます。
 でも、生活で出た洗い物やシャワーなど使った水をどうするの?という疑問を解決するのが…この「水循環システム」。約200リットルの水を蓄えており、その水を浄化し循環させているため水道もいらず排水の必要がありません。 MUJIHOUSE
 取締役
 商品開発部長
 川内浩司さん 「工場用に3000リットル、5000リットル、たくさんの水を浄化するシステムはあるが、ものすごく大きな建物が必要になる。浄化できるシステムとしてはものすごくサイズダウンしたもの」
 この「水循環システム」を使えば汚れた水も2時間ほどで浄化できるといいます。「インフラゼロハウス」は現在、実証実験中。モニターとして参加した田中さんは…。 モニターとして宿泊(3泊4日)
 田中苑子さん 「水の量が少ないとか温度が上がらないといった不便がなく自由に使えていたのがすごい驚き」
 実証実験中のため5畳ほどのスペースをとっていますが、改良を重ね、よりコンパクトにしていくといいます。こうした水循環システムや生活家電を使うためにはもちろん電力が必要です。 MUJIHOUSE
 取締役
 商品開発部長
 川内浩司さん 「真っ黒なのは太陽光パネル」
 屋根だけでなく“外壁に太陽光パネル”を設置したことで…。 MUJIHOUSE
 取締役
 商品開発部長
 川内浩司さん 「やってみて分かったのが冬場、太陽(位置が)低いので朝とか夕方とかすごい発電してくれる」
 およそ4日分の蓄電ができ、天気が良ければさらに長い時間使用可能です。 モニターとして宿泊(3泊4日)
 田中苑子さん 「水も使えて電気も使えて、不便さがないところが驚き」
 早ければ来年までに実用化を目指すといいます。 MUJIHOUSE
 取締役
 商品開発部長
 川内浩司さん 「(Q.インフラゼロハウスでどんな未来を提案したいか)例えば水害も事前に分かっていれば動かして逃げることもできます。この家がどんどん増えていって、普段はキャンプのように人々を楽しませているんですけど、災害が起きた時には(インフラゼロハウスが)1カ所に集結することで仮設住宅としてお役に立てるかもしれない」 2024年5月19日「サンデーLIVE!!」

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