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エリア

「言葉の財産」(福岡県三井郡大刀洗町)

放送内容

2024年07月28日

1958年に創業した「立石蒲鉾店」。
大刀洗町のソウルフードとして長く愛され、蒲鉾が給食の食材に使われるなど、多くの町民に親しまれてきた老舗蒲鉾店だ。
立石蒲鉾店2代目の立石良一さんは「蒲鉾業界のアイデアマン」として有名で、「しめ鯖風の蒲鉾」といわれる「極鯖」は、同業者も驚くアイデア商品で、酒の肴として人気が高い。

撮影の日、立石さんに作ってもらったのは「春冠(しゅんかん)」という蒲鉾だ。
結婚式や棟上げなど、祝い事に用いられる細工かまぼこで、鶴の絵の横にある「寿」の文字が印象的だ。
すり身を絞り袋に入れて、デコレーションケーキのようにかいていくのだが、気温の変化で凹凸具合が大きく変化するという。
そんな春冠だが、昔は休みがとれないほど注文が多かったという。
今ではずいぶん減ったそうだが、祝いの席に華を添える春冠は、祝い事に欠かすことが出来ない日本の伝統文化だ。

立石さんは先代の父から蒲鉾の技術を学んだ。
立石さんいわく「仕事には頑固な父だった」そうで、蒲鉾の作りかたは背中を見て覚えたという。
今では色々な商品を開発し、先代にも負けない技術を身につけている立石さんだが、一つだけ父にかなわないものがあるという。
それは「七味唐辛子の入った天ぷら」だ。
何度もその味を再現しようとしているが、まだ実現できていないそうだ。

そんな立石さんが未来に残したい風景は「大刀洗町本郷の町並み」だ。
移転前の工場がこの通りにあったそうで、友だちとよく遊んでいたという。
その際に先代の父から蒲鉾をもらって、友だちとよく食べていたそうだ。
今でも「あの時の蒲鉾は本当に美味しかった」と言われるそうで、その言葉が本当に嬉しいと立石さんは話してくれた。

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立石蒲鉾店

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