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「独学と我流」(福岡県福岡市)

放送内容

2025年02月02日

福岡市で活動する靴職人の大井久孝さん。
だが、靴職人と言っても「スピードスケート靴」に特化した職人だ。
元々、大井さん自身も国体に出場するほどのスピードスケート選手だった。
引退後、スケート場の支配人へ転身。
そこでスケート教室を開催していたのだが、それがスピードスケート靴職人になるきっかけだった。

大井さんがスピードスケート靴を作り始めたきっかけは、スケート教室の教え子のためだった。
1999年頃、「革」で作られていたスピードスケート靴が「カーボン」へと変わり、世界のスピードスケート界が変わった。
タイムを求める選手にとって、より軽いカーボン製の靴を求めるのは必然であった。
しかし、値段が高価だったため、購入をためらう生徒も多かったそうで、金額面の負担を軽減するために、大井さんは自分で作ろうと考え、スピードスケート靴を作るようになった。

だが、大井さんのスピードスケート靴は、誰かに学んで作ったわけではない。
「独学で学んだのですか?」と質問すると、「独学というより我流ですね」と答えてくれた。
最初はカーボンを購入し、自分の足にはって、ストーブで乾かしながら靴を作り始めたという。
それが今では、オリンピックのメダリストや多くのワールドカップ出場選手が使用している。

そんな大井さんが未来に残したい風景は「スケート場」だ。
学生時代に選手として活躍し、指導者としても躍動、今では職人としてリンクを滑るスケート靴をずっと見続けてきた。
指導者を引退して、今ではスケート場に通わなくなったそうだが、人生の思い出が詰まったスケート場は、大井さんにとって、欠くことのできない場所だ。
大井さんは「スケート場を多くの人に楽しんでほしい」と心から願っている。
まずは楽しむことから。それがスピードスケートの未来に繋がればと願っている。

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