MAP 閉じる

検 索 閉じる

番組検索

番組キーワードから探す

番組名から探す

KBCマップ

エリア

「ガラスの世界」(福岡県糸島市)

放送内容

2025年04月06日

透明感や伸びやかさ、光の反射や屈折による美しさがあるガラス製品。
島崎弥佳子さんは大学でデザインを学ぶ中で、その魅力に気づき30年間ガラスと歩んできた。
色ガラスを切ったり重ねて組み合わせたものを焼き溶かすフュージング技法や、粒状のガラスを調合して型に詰めて焼くパート・ド・ヴェール技法などを使って、アクセサリーから器、大型のオブジェまで幅広い作品を手掛けている。

幻の技法とも呼ばれるパート・ド・ヴェールはフランス語で『ガラスの練り粉』を意味し、透明ガラスと色ガラスのパウダーを調合して作る。
粒度が細かいほど気泡も細かくなり不透明に、粒が大きくなると透明度が増すため、ガラスの色の濃淡や粒子の比率を緻密に計算して作り上げているという。

焼きの温度や時間、仕上げをマットにするか、鏡面にするかなどで様々な表情を見せるため、この世界には「終わりがない」と語る。
枝葉のようにわかれる表現方法をいくパターンも試して、ガラスを見る。
それはまさに研究ともいえる。
飽くなき追及心を持って、使う人の心が投影されて完成するような作品を目指しているという。

そんな島崎さんが未来に残したい風景は「可也山を望む田園風景」。
「筑紫富士」「糸島富士」とも称される山容と田園、そしてその先には民家が広がる絵にかいたような風景。

夕暮れに赤く染まる空と、可也山、民家のシルエット、雲間からさす陽光。
その風景はどこか懐かしくもあり、幻想的でもあり、「きっと神様がいる」とも思わせてくれる。
島崎さんにとって、雑念を忘れさせ、癒やしを与えてくれる大切な風景だという。

MAP

ひとつぶの空

の動画一覧

    • YouTube KBC公式チャンネル
    • KBC映像販売