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北九州市の防災の取り組み 地域との連携

番組で紹介した情報

2019年09月11日

いのちを守る防災ラジオ、KBC防災解説委員の太田祐輔です。
百市なるみです。
毎週この時間は、あなたの命を守ります防災について考えていきます。
今日のテーマは「北九州市の防災の取り組み 地域との連携」です。

北九州市は、防災について地域で連携するために「みんなでBousai 地区防災会議運営支援事業に力を入れています。
どういう事業なのか、北九州市 危機管理室 防災企画係長の大場祐介(おおばゆうすけ)さんに話を聞きました。

インタビューの中に「ファシリテーター」という言葉が出てきます。これは「調整役」や「促進者」と訳される言葉です。

Q北九州市の防災の取り組み、地域とどう連携しているかということなんですが、「みんなでBousai 地区防災会議運営支援事業」。ずばりどういう事業なのでしょうか?

自然災害による犠牲者ゼロを目標に地域が主体となって、それぞれの地域の特性に応じた地区防災計画を策定する事業です。
行政は、防災やまちづくりなどに経験のあるファシリテーター(調整役)を地域に派遣して、会議等の司会進行やその結果等の取りまとめなどを行っていただくという形で支援しています。
この事業は、北九州市の防災アドバイザーである東京大学の片田教授に助言をいただきながら進めています。防災や減災に大切だと言われている「自助・共助」の精神を基にしています。そのため、市の事業ではありますが、あくまでも、地域からの申し出により、実施しています。

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Q地域からのニーズがあって、いろいろと地域で考えてもらうというものなのですね。年間どれぐらいの頻度で北九州市で行っていますか?

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毎年、10校区を目途としています。
この事業は、平成26年度からのモデル実施の期間を経て、平成29年度から本格実施しております。モデル実施を含めこれまでに23校区で実施してきました。
令和元年度は、6校区で実施予定としています。

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Q対象は校区ごとになるわけですね。

小学校区を1つの対象地域として、実施しています。
校区単位としていますが、地域によっては、地域内の事業所や小学校、PTAや地域に在住する外国人など、様々な方々に参加していただいています。
いろんな組織に入っていただくことにより、様々なアイデアが生まれ、それぞれの地域の特性に応じた計画ができています。

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Q実際に地域を回って、地域の人の人に話をしていて、どういうことを感じますか?

地域のことをよく知っているのはその地域にずっと住まれている住民の方々です。地域の人の話をすると、ハザードマップに反映されていない場所で、そこに住んでいる住民しか知らない危険個所があることがわかります。近年、自然災害が激甚化する傾向がある中で、行政が適時適切に避難情報を出すことが難しいこともあるため、住民自らが災害の兆しに気づき、避難できる環境を整えていくことが重要だと感じます。
そのために我々は全力で地域のためにサポートしていきたいと思います。

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Q地域で防災計画などを立ててもらう中で、北九州市へのフィードバックなんかもあるわけですね。
近年、災害が激甚化してきてますよね。ですから地域の人たちの防災への思いも熱いものがありますよね。

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そうですね。中心になっている自治会長などは、この地域から絶対に犠牲者を出さないという強い意志を感じますので、我々もその思いにしっかりと応えて、全力でサポートしていきたいと思います。

<スタジオ>
百市さん感想

印象的だったのが、住民自らが災害の兆しに気付いて、避難できる環境を整えることが重要という言葉です。
ということはその地域でまとまって防災について取り組むということが必要なわけですね。
その地域にもともと住んでいた方はもちろんのこと、地域に住んでる外国人も参加するというのがいいですよね。後からその地域に参加した方も、一体となって防災について決めていく重要性を感じました。



今日は「北九州市の防災の取り組み~地域との連携」をお送りしました。
今日のポイントを太田さんお願いします。

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