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自治体からの避難情報を考える~レベル3高齢者等避難 前半

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2021年06月16日

「KBCラジオ みんなで防災!」KBC防災解説委員の太田祐輔です。
百市なるみです。
毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。

今日のテーマ「自治体からの避難情報を考える~レベル3高齢者等避難 前半」です。

5月20日に災害対策基本法が改正されて、災害時に自治体から出される避難情報が変わりました。
去年までは「避難準備・高齢者等避難開始」だった警戒レベル3は「高齢者等避難」に変更になっています。

このレベル3の情報が自治体から出されたら、どういう行動をとるべきなのかを考えます。

(百市さん)なんで「避難準備・高齢者等避難開始」が「高齢者等避難」にかわったのでしょうか?

(太田)よりわかりやすくするためです。「避難準備・高齢者等避難開始」は、高齢者など避難に時間のかかる人は避難行動を開始してください。それ以外の人は避難するための準備をしてください。と2つの要素が入っていました。
今回はより住民が自分の判断で避難行動をとりやすくするための変更なので、そのタイミングで取るべき行動をより分かりやすくしたということになります。

(百市さん)ということはまずこのレベル3ではお年寄りなどがどういう行動をとるかというのがポイントになってくるわけですね。

(太田)そうです。
その前にこのレベル3での大きな要素は、「高齢者等」の「等」の部分です。
「等」にはどういう人たちが含まれるのかお年寄り、障がいのある方、幼いお子さんを抱えた方ということになります。
いずれも避難に時間がかかります。そういった方々はこの段階で安全な場所に移動するなどの避難行動をとるようにしてください。

(百市さん)自分が高齢者等の「等」の中に含まめれるのかをしっかり把握しておかないといけないわけですね。
それとこのレベル3の高齢者等避難がでたら、高齢者等に含まれる方は「全員」避難所に行かないといけないというわけではないのですよね。

(太田)ここは非常に大事な部分です。
「避難」=「避難所に行くことではありません」

今いる場所が安全な場所であるならば、その場にとどまるのも避難です。
「自宅避難」といういい方もされますよね。
また、安全を確保するために、今いる場所を移動しなくてはいけない場合も「避難所」だけの選択ではなく、別の選択肢もあるはずです。
「安全な場所にある親戚の家」「安全な場所にあるホテル」なども選択肢に加えてください。

(百市さん)いずれにしても「安全な場所」というのを事前に把握しておくことも大事ですよね。

(太田)そうです。各自治体が出しているハザードマップ、これは各自治体のホームページでも確認できます。
それを必ず事前に確認してください。
過去の災害を見ても、実際の浸水と、浸水想定は合致することが多くあります。

ただ、実際に避難行動をとらなくてはいけないタイミングでは、なるだけ早くが基本です。
レベル3の「高齢者等避難」が出てから、お年寄りが、ハザードマップを探すのは遅いです。
その場合は、大雨の時に避難することになっている避難所に迷わずむかってください。

(百市さん)何かがあってからお年寄りがハザードマップを探すのは遅い。その言葉は、高齢者等の「等」の中に子供を抱えている私にも当てはまることなので、やはり事前に備えることの大切さ、重要性を強く感じました。

今日は「自治体からの避難情報を考える~レベル3高齢者等避難 前半」をお送りしました。

今日のポイントを太田さんお願いします

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