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筑後の防災おじさん 吉武章さんに聞く その2

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2022年02月23日

「KBCラジオ みんなで防災!」
KBC解説委員の太田祐輔です。
百市なるみです。
(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。

(百市)今週は「筑後の防災おじさん 吉武章さんに聞く その2」です

(太田)防災服姿で様々な場所で、防災啓発活動と災害復旧のボランティア活動をされています筑後市の防災士 吉武章さんに防災への思いについて話を聞いています。

今週は吉武さんが防災に取り組むようになったきっかけでもある東日本大震災のボランティア活動で吉武さんが感じたことについて話を聞いています。
自分の車で発災から1か月後に被災地に赴いた吉武さんは、被災地の惨状を目の当たりにします。


(吉武)目を覆うような光景、これが災害なのかって思いました。今まで経験したこともない、見たこともない光景で、これからどうなるのだろうかいう思いになりました。
大きな建物、学校と4階建ての鉄骨のホテルとそれだけしか残ってない。
もう全部流されていました。
海岸の川沿いの堤防から川面を見た時に、堤防は約10 Mの高さがあるのです。でもその堤防を越えて津波は押し寄せた。亘理町を全部飲み込んだのです。地獄みたいな所になっていました。


(太田)亘理町ではどんな活動をされたのですか?


(吉武)全国からボランティアが集まっていました。私は長期、半月ぐらい現地に滞在できると状況でした。大阪や京都からきている団体があって、京都から来ているボランティアの人が造園屋さんだったのでいろんな重機とかもってきていたのです。
「吉武さんも長期でいられるならうちのグループに入ってくれ」といわれたのでその人たちと活動しました。
普通の「がれき」の撤去じゃなくて、重機を使うような家屋の解体というかですね、家屋の片付けですね。そういう作業をしました。

(太田)そういう活動しながら結局何回ぐらいまで、亘理町にはどれぐらい行きましたか?


(吉武)毎月行っていました。半月とか一週間現地にいて、九州に帰ってきて、食料とか必要なものを積み込んでまた現地に入るといった感じです。


(太田)東日本大震災のボランティア活動を通じて、これは皆さんに伝えたいっていうものは何かありますか?


(吉武)常日頃、これは東日本大震災に関わらずですが、「自分の健康管理」を大切にしていただきたいと思います。
健康でなかったら避難したくても避難できない、人の手を借りないとできない、
家族も守れない、地域を守れないということになります。地域のことを知るというよりも、まずは自分を知ることが大事です。
「自分が健康であるように常日頃から気をつける」とにかくこれが大事です。
それと、被災された方達の色んなご家庭を見てきましたけども、「経済力」も大事です。
被災後、経済力があるかないかでは復旧・復興の差にものすごい開きが出てきます。


(太田)ボランティアをする側もそうだし、自分が不幸にも災害に巻き込まれた時に、ちゃんと自分で対処するために、そこは大事なのだということですね。


(吉武)そうです。いくら頭の中で考え、思っても、できない。逃げたくても逃げられない。
やはり一番大切なのは「自分の健康」だと思います。


(百市)確かにそうですよね。健康でないと自分はもちろん、まわりの誰かを守る、助けることもできないですよね。
復旧・復興させるにはお金もかかりますから、自分の健康管理と経済力、言われてみれば、確かにそうだなと感じました。

KBCラジオみんなで防災
今週は「筑後の防災おじさん 吉武章さんに聞く その2」をお送りしました。

太田さん 来週は?

(太田)吉武さんが東日本大震災の被災地から帰ってきて取得した防災に役立つ「資格」についてお話を聞きます。

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