着心地の極み(福岡県福岡市)
放送内容
2021年04月04日
オリジナルファッション「幣(ペイ)」で
オーダーメイドシャツを作る 筌口(うけぐち)清美さん。
これまでの42年間、採寸を行い、全国に顧客がいる。
「採寸で大事なのはコミュニケーション」。
柔軟な会話にいつの間にか心を許し、お客さんは心地良い気分で採寸をされている。
近くには、裁断や仕上げを行う工場があり、筌口さんの父が仕事をしている。
御年90歳。
ベテランの技で、オーダーシャツが完成へと近づく。
そんな筌口さんが未来に残したい風景は「筥崎宮」だ。
小さいころから遊んでいた場所で、海の近くにある「高燈籠」にのぼり、参道を眺めていたという。
長い長い参道を、今日も多くの人が歩いている。
若い家族が、生まれたばかりの赤ちゃんを抱いて参拝に訪れている。
一日を終えた箱崎の住人が、鳥居の前で一礼して通り過ぎていく。
多くの人たちが見守られてきた筥崎宮。
「故郷の風景と言われたら、まず先に思い浮かぶ」と筌口さんは話す。
生まれ育った町、箱崎になくてはならない存在だからこそ、人々の心に在り続けるのだろう。
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