全国初 福岡県が野生動物の出没・被害・捕獲情報等を可視化するアプリの運用開始
福岡|
01/14 13:24
福岡県の服部知事は14日、イノシシやサルなどの野生動物による被害を防ぐため、目撃や捕獲に関する情報などを可視化する全国初のシステムの運用を開始したと発表しました。
14日から運用が始まった「福岡県鳥獣被害対策システム」は、スマートフォンのアプリやインターネットから、野生動物の目撃情報や被害の状況、それに捕獲に関する情報を地図上で確認できるサービスです。
利用者が日時や場所、動物の種類や大きさなどの情報を写真とともにスマートフォンから投稿すると、それらが地図上に反映されます。
目撃情報だけを公開している自治体はこれまでにもありましたが、捕獲に関する情報を公表するのは福岡県が初めてだということです。
県内では昨年度、野生動物による農林水産物の被害額が約7億円で、近年横ばいで推移しているほか、住宅地では、人がサルやイノシシに襲われてけがをする事案も発生しています。
このシステムは、スマートフォンでアプリをインストールするか、パソコンのインターネットからアクセスすることで無料での利用が可能で、個人情報の登録は不要です。
服部知事は「システムが機能するためには、県民の皆様に野生動物を見張る目となっていただく必要がある。農地や住宅地で見かけたらご協力をお願いしたい。たくさんの情報が集まることが重要」と、積極的な利用を呼びかけました。