医療搬送ヘリ死亡事故 運輸安全委が佐賀航空調査「不具合につながるものはなかった」
佐賀|
04/08 19:12
長崎県沖で発生した医療搬送用ヘリの死亡事故で、運輸安全委員会による運航航空会社への聞き取り調査が終了し「機体の不具合につながるものはなかった」としました。
運輸安全委員会・奥山克也航空事故調査官「機体の不具合につながるようなものはありませんでした。今のところわかりませんが、今後機体の状況をみて、記録と合わせながら確認する作業になります」
8日午前から行われていた、運輸安全委員会の航空事故調査官による佐賀市の「エス・ジー・シー佐賀航空」の聞き取り調査は、8日午後5時すぎに終わりました。
調査官は「記録上、整備上の機体の不具合について不審な点はなかった」としたうえで、詳細は事故機を引き揚げたうえで確認するとしました。
引き揚げの時期について明言は避けたものの、引き揚げまでこちらで待機する予定だということです。
今回の事故をめぐっては、機長ら生存者への聞き取り調査で、何らかの事情で、機長が手動でフロートを出して不時着せざるを得なかった可能性があることがわかっています。
また、海上保安部の調べで、緊急時に異常を知らせるヘリからの信号を、管制塔が受信した形跡が確認されていないことがわかっていて、海上保安部でも詳しい状況を調べています。