医療搬送用ヘリ6人死傷事故 機体を引き揚げ原因調査へ 運航会社の家宅捜索も
佐賀|
04/09 18:01
長崎県対馬沖で医療搬送用ヘリが着水・転覆し、6人が死傷した事故で、9日、機体の引き揚げ作業が行われました。
「午前10時45分です。海に沈んでしまったヘリコプターの引き揚げ作業が開始されました」
6日、長崎県対馬空港から福岡市の福岡和白病院へ向かう途中、海に着水したあと転覆し、患者・医師を含む3人が死亡、機長ら3人がけがをした医療搬送用のヘリコプター事故。
サルベージ船に載せられた機体は10日、佐賀県の唐津港東港で陸揚げされ、詳しい事故原因について唐津海上保安部や国の運輸安全委員会による調べが行われる見通しです。
今回の事故をめぐっては、飛行中、機長が手動でフロートを出して不時着せざるを得なかった事態が発生した可能性があること。
緊急時の異常を知らせるヘリからの信号を、管制塔や海上保安庁が受信した形跡がないことがこれまでに分っています。
また、唐津海上保安部は9日、ヘリを運航していた「エス・ジー・シー佐賀航空」に家宅捜索に入りました。
関係書類などを押収し、運航や整備に問題がなかったかなど、刑事責任面での究明も進められます。