ニセ電話詐欺を未然に防ぐ 銀行員の女性に感謝状
福岡|
04/16 18:41
ニセ電話詐欺の被害を未然に防いだとして、粕屋町の銀行に勤務する女性に警察から感謝状が送られました。
粕屋警察署から感謝状を贈呈されたのは、福岡銀行粕屋支店の大宅美佳さん(56)です。
警察などによりますと大宅さんは先月、来店した高齢女性がキャッシュカードを解約して50万円を引き出した後、すぐに再発行を申し出たのを上司に報告するなどし詐欺被害を未然に防ぎました。
女性の受け答えがあいまいな上に対応中に不審な電話があったということです。
大宅さんは「電話口でちょっと大きな男性の声がしたのでちょっとなんかおかしいなって」と不審に思った理由を話します。
警察によりますと去年1年間で福岡県内で起きたニセ電話詐欺の被害額は、23億円あまりと統計開始史上、最悪となっていて警察が注意を呼びかけています。
大宅さんが対応した高齢女性ですがまず、銀行にやってきて50万円引き出した後、キャッシュカードを解約。今後は通帳だけの取引にすると言って帰りました。
大宅さんが「詐欺かも?」と気づいたポイントが2つあります。
1.数分後女性が戻ってきてキャッシュカードを「やっぱり作りたい」と話しました。
理由は「私の都合で」。
いくつか質問するとはっきり答えられなかった。
2.対応中に女性の携帯に着信があり表示は末尾が「0110」。
女性が出ると電話口からも漏れ聞こえるほどの大きな男性の声が。
警察によると女性の携帯電話には末尾が「0110」の番号から、ほかにも何回か着信履歴があったということです。
大宅さんはこれらを不審に思い、上司に相談して警察へとつないだということです。
普段からお客さんからのヒアリングを大切にしていて、詐欺撲滅に銀行で一丸となって取り組んでいるということです。
詐欺の手口も日々巧妙化していますが、周りの人の気づきで少しでも防いでいけるようしていきたいですね。