LPガス容器検査で不正 検査せずに約8万5千本合格
福岡|
07/01 17:55
飯塚市のLPガス容器の検査事業者が、およそ8万5千本のLPガス容器を検査をせずに合格とする不正があったことが分かりました。
福岡県などによりますと飯塚市に本社を置く大内田産業は、義務付けられている5年に1度の定期検査で、一部の容器について耐圧試験を実施しないまま合格品として販売店に納入していました。
試験の結果にかかる電子帳簿を改ざんしていたということです。
不正は過去5年でおよそ8万5千本にのぼり福岡県を始め九州5県に流通しています。
福岡県に「容器の耐圧試験の一部を実施していない」という匿名の通報があり、その後の県と県警による合同の立ち入り検査やヒアリングなどから不正行為が明らかになりました。
また、大内田産業は福岡県の聞き取りに対し「30年くらい前、先代の頃からやっている」答えているということです。
LPガス協会などは未検査の容器について緊急点検を進め、今年11月までに回収を進める方針で、「直ちに危険な状況になるとは考えにくい」としています。