9日、大きく値下がりした日経平均株価は10日は一転、大幅に値上がりしています。
　（経済部・北村莉子記者報告）
　市場関係者は、ここ数日の値動きに関して「めったにない、歴史的な乱高下だ」と話しています。
　10日の日経平均は一時、2800円以上値上がりしました。
　トランプ大統領が「相互関税」を一時停止すると表明したことでダウ平均が過去最大の上げ幅になるなど、アメリカ市場が大きく上昇した影響を受けました。
　証券会社には朝から買いの注文が殺到し、このサプライズに多くの投資家から安堵（あんど）の声が寄せられたといいます。
　市場関係者は「ひとまず取り戻した形だ」としていて、中国への関税はさらに引き上げられたものの、市場は一時停止の方を前向きにとらえているとみています。
　一方で、トランプ大統領の意向次第で「いつ、手のひら返しされるか分からない」との警戒感は強く、不透明の状況が続いています。 （C）
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