フジ第三者委で注目「デジタルフォレンジック」 削除されても解析 メールなど復元
経済|
04/05 18:29
フジテレビを巡る問題で、第三者委員会の報告書には幹部の社員と中居正広氏の間で交わされたメッセージのやり取りが公開されました。データの復元に使われた「デジタルフォレンジック」とはどのような調査か、取材しました。
■削除されても解析
デジタルフォレンジック
東京・港区にあるAI(人工知能)を用いたデータ解析を行う企業に来ています。企業の不正調査や警察の犯罪捜査などにも協力するとあって、作業部屋は静脈認証で入る厳重なセキュリティー。解析情報や使用ソフトなどが外部からは見えない工夫がなされています。
FRONTEO
リーガルテック事業本部
池上成朝本部長
「『デジタルフォレンジック』の手法を使って収集をして分析をして、例えばスマートフォンの中に(データの一部が)残っていれば、ある段階まで復元することができる」
「デジタルフォレンジック」とは、デジタルデータの「分析や鑑識」のこと。フジテレビの第三者委員会が生々しいメッセージを明らかにしていました。
調査報告書
中居氏(原文ママ)
「男同士じゃつまらんね。女性いるかなね。一般はさすがにね。となりフシアナ誰か来れるかなぁ」
調査報告書
フジテレビ社員
「アナウンサー、調整してみます」
本来は、パソコンやスマートフォンの中にある暗号化されたデジタルデータを文章や写真などに可視・証拠化することですが、最新技術では“削除されたデータ”までも特殊な方法で復元することができます。
フジテレビの第三者委員会では、PCやスマホに残されたOutlookやTeams、LINE、ショートメール、OneDriveのデータが保全され、約2カ月の調査で22万件以上のデジタルデータを分析したといいます。
では、この分析でどのようなことが分かるのでしょうか。
FRONTEO
池上成朝本部長
「(Q.色々バーが出ていますが…)これは通話の情報。いつの発信・着信か、日時も分かる。黒くしているが、固有のデバイス番号(も分かる)」
復元方法や使用ソフトは企業秘密ですが、発信・着信の日時や相手の番号、履歴を削除したかどうか、そして、削除した日時も分かるので、これが調査にとって重要な要素になります。
池上成朝本部長
「(Q.やましいものがあって、警察に取り調べがあると分かった当日、削除したら分かる?)分かります。削除されたものから先に調査をしていく」
LINEやSNS、メールなどに関しては発着信の日時だけではなく、メッセージの内容、絵文字なども画像解析が可能。セキュリティーが高いとされる「シグナル」や、メッセージが自動消去される「テレグラム」でも将来的には復元できる可能性があるそうです。
復元したデータが膨大になりすぎる問題がありますが、最新AIを使った画期的な独自技術が。
池上成朝本部長
「検索でヒットした文字がピンクに。ヒットした文字を基にAIが不正の確率を判断」
不正に関わった関係者や場所など“使用されるワード”を検索し、AIが分析。その文章や画像が証拠となるかの可能性や確率までも示してくれるため、限られた時間の中で優先的に調査するデータを選択できるそうです。
池上成朝本部長
「悪いことを見つけられる技術があることで社会貢献になると考えています」