日銀中川審議委員 米関税で「日本は久しぶりに大きな困難や不透明感に直面」
経済|
04/17 19:01

日本銀行の中川順子審議委員は17日、前橋市で行われた会見で、アメリカの関税政策について「久しぶりに日本が大きな困難や不透明感に直面している」と述べました。
日本銀行
中川審議委員
「今回の関税政策に掛かるものに関しては日本としても久しぶりに大きな困難ないしは不透明感に直面しているということは言えると思います」
中川審議委員は17日に行われた日米の関税交渉については回答を控えた一方で、今後経済や物価に対して上振れと下振れ双方のリスクがあるとの考えを示しました。
関税政策の影響で変動が激しくなっている為替や金利などについては「金融市場は全体としては神経質で不確実性が高まっている」と指摘しました。
そのうえで、4月30日から行われる金融政策決定会合では、関税政策の影響など最新のデータを踏まえて「経済・物価の情勢を確認して適切に判断したい」と繰り返しました。