日本生命 営業目的の代理店出向を26年度末に廃止 情報漏洩問題などうけ
経済|
05/15 21:07

保険業界で出向した社員による情報漏洩(ろうえい)などが相次いだことを受け、日本生命は販売代理店や金融機関への営業目的での出向を2026年度末までに取りやめることが分かりました。
日本生命では現在、51人の社員が生保各社の保険販売を担う乗合代理店や金融機関に出向しています。
今後、こうした相手先への営業目的の出向については、2026年3月末までに取りやめます。
生命保険業界では各社が営業支援などの名目で代理店や金融機関に社員を出向させていますが、出向元の商品を優先的に顧客に提案する問題や、立場を悪用して他社の契約者の情報を出向元に漏洩する問題が発覚しています。
そのため、金融庁は今月12日、こうした出向による問題を防ぐよう監督指針の一部改正案を発表していました。
大手生命保険では第一生命が出向者の数を削減していて、今後、同様の動きが広がる可能性があります。