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備蓄米さらに20万トン放出 銘柄米どこまで下がる?

経済

06/10 18:30


 銘柄米値下げの動きが広がっています。ファミリーマートでは300円の値引きも。銘柄米の価格が、どこまで下がり続けるのか徹底調査です。 ■銘柄米
 どこまで下がる? 小泉進次郎農水大臣(44) 「いつ3000円台に持っていきたいか、きょうにも持っていきたい。一日も早く。そのためにじわじわ下がれば良いと全く思ってなくて、今の2週間連続下がったとはいえ2週間で100円下がってない。地域的にばらつきはあるが、全体として、3000円台に一日も早く持っていくための施策を投入したい」
 5キロあたり3000円台へ。10日朝、コメの価格について、このように意気込んだ小泉大臣。
 9日、政府が発表したスーパーでのコメの平均価格は5キロあたり4223円。去年11月以来26週ぶりに2週連続の値下がりとなりました。 小泉進次郎農水大臣 「実際5月26日から6月1日の(平均価格)ということなので、備蓄米が(先月)31日から店頭で並んだとはいえまだ少量なので、仮に何か影響があるとしたら、メッセージを政府として絶対に価格を下げにいく、強いメッセージを発信したことが、ひとつマーケットに対してこれから政府としての今までの取り組みをかなり抜本的に変えてでもやる気だなと、本気だなと思ってもらえたことが影響するとしたら、私としてはその通り、これからあらゆる手を使ってやるのでそう受け止めてほしい」
 そして10日、新たに備蓄米を追加で20万トン放出すると発表しました。
 内訳は2021年産の“古古古米”と2020年産の“古古古古米”をそれぞれ10万トンずつ。11日から先行して申し込みを受け付けるのは、2021年産10万トンと前回の随意契約の残りの2万トン、あわせて12万トンです。
 10日、北海道では備蓄米を求め早朝から車の列が。この備蓄米の放出とともに徐々に広がりを見せている“コメ値下がりの波”。
 神奈川県内のスーパーでは、すでに銘柄米の割引を実施。さらにコンビニ大手のファミリーマートは、プライベートブランドの銘柄米を300円値引きすると発表しました。 ■銘柄米
 いつまで下がり続ける?
 銘柄米の価格はいつまで下がり続けるのでしょうか。
 スーパーのコメの売り場をみてみると、棚いっぱいにギッシリと詰められているコメ。すべて国産の銘柄米です。価格の変化は少しずつ表れているそうで…。 ヒバリヤ
 営業本部
 山岸達也部長 「一部の商品、特に価格が高いコメは100円ぐらい、ちょっと納価が下がった」
 卸業者からの仕入れ価格が下がったことを受け、店頭価格が下がっているコメもあります。 山岸達也部長 「中期的に見れば新米が出てくるまで、もしくは新米が出てからちょっとぐらいは100円、200円は下がるのではないかという傾向はあるとは思います」
 こちらのスーパーでは、随意契約の備蓄米を13日に仕入れる予定です。 山岸達也部長 「以前だとコメは、銘柄を選んでお客様が買っていたが、最近だと銘柄以上に価格を見ながら買う傾向があり、備蓄米の話が出てから、より安いものが早く買われて、単価が高いものは動きが遅い傾向が出ている」
 5キロ2000円前後で販売する予定の備蓄米の入荷を控え、一部の銘柄米がいわゆる“買い控え”の状態になっています。
 こちらの男性が探しているのは…。 「古古米、古米とかあるでしょ」 「(Q.備蓄米を探しに来た?)そう」 「(Q.まだみたい)あぁそうか…」
 他の銘柄米を慎重に品定めしますが。 「安かないから、やめた」
 今回は購入を断念。週末の備蓄米の販売を待つといいます。 ■コメ店で“大きな動き”が…
 都内のコメ店でも先週から大きな動きがありました。 内田コメ店
 内田幸男社長 「具体的には福島のコシヒカリを3万5000円で買いました。1俵60キロ玄米で3万5000円ということ」
 9日、農家と直接取引をするスポット契約でコシヒカリ60キロを3万50000円で購入。本来はいくらなのかというと…。 「どの産地も5万円いくかいかないかで、ほぼ横並びだったと思います」
 その購入したコシヒカリは今月末に店に届き次第、販売を開始します。気になる値段は…。 内田幸男社長 「店頭で(税抜き)3780円くらい」
 備蓄米放出の影響は、大きいのでしょうか。 内田幸男社長 「きょうまた小泉大臣が20万トン放出するといっていますので、ちょっと追い打ちをかけちゃう可能性はありますね。もっと下がることも十分想定できる」 ■銘柄米3800円台も?
 高騰が続いた銘柄米に、各地でいまなにが起きているのでしょうか。専門家は…。 日本総合研究所
 チーフスペシャリスト
 三輪泰史氏 「銘柄米、これまでずっと上がり続けてきた状況だが、今その上げ幅がやっとおさまって、少し下がりつつある状況。備蓄米の値段がすごく安いことによって、銘柄米の値段も下げないとバランスが取れないという効果が出てきた。備蓄米によって銘柄米の値段が下がったということは、この2つが非常に連動していることが、店頭の価格でも見え始めてきた」
 
 値下がりの兆候が見えるコメですが、今後はどうなるのでしょうか。 三輪泰史氏 「目安としては今から1カ月くらい、7月の中旬ごろに4000円を切って3000円台(後半)、ひとまず3000円台に突入するレベルまで持っていけるかなと」

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