貸金庫で“現金は格納不可”に 全銀協ルール見直しで調整
経済|
06/03 14:45
三菱UFJ銀行で起きた貸金庫での巨額窃盗事件を受け、全国銀行協会は現金については「格納できない」とルールを改める方向で調整していることが分かりました。
貸金庫を巡っては、金融庁が3月に監督指針の改正案を発表し、現金を保管できないようなルールの策定を銀行側に促しています。
しかし、金融機関の貸金庫の規則のベースとなる全国銀行協会が定めたひな形では、現在、現金を入れることは明確に禁じられていません。
このため関係者によりますと、全銀協は今回、初めてひな形を改正し、現金については「格納することができない」とする方向で調整しているということです。
近く行われる全銀協の委員会で正式に決まり、全国の金融機関にも広がる見通しです。
今後は、すでに貸金庫を使っていて現金を格納している契約者に対しても、このルールをどこまで徹底するかが課題となりそうです。