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記録的な水不足 農作物は… コメ農家「今年も少なくなるんじゃ…」

経済

08/03 18:50


 猛暑だけではありません。記録的な水不足のなか、懸念されるのが農作物への影響です。 ■コメ農家「今年も少なくなるんじゃ…」
 水不足によってコメがピンチです。
 3日、小泉農水大臣が渇水対策のため、ブランド米の産地として知られる新潟県南魚沼市のため池を視察しました。 小泉農林水産大臣 「この渇水対策においても、前例にとらわれない施策を農水省は講じています。人も出します。お金も出します。給水車も出します」
 南魚沼市では7月の降水量が平年の20%にも満たず、深刻な水不足が起きています。新潟県津南町ではダムの貯水率が6%にまで下がりました。
 平年に比べてより降水量が少ない場所です。全国的に見ても7月の降水量は梅雨明けが早かったことなどから、北日本から西日本の広い範囲で少なくなりました。
 米どころである東北地方では、日本海側で月の降水量が平年の13%となっているのです。
 岩手県盛岡市では先月31日、御所ダムの貯水率が0%になってしまいました。7月中としては1981年のダム運用開始以来、初めてのことです。
 これが平均的な7月の水位です。それが貯水率0%に…。
 
 0%になったからといってダムの水が完全になくなったわけではなく、今回、ダムの底の砂などが混じってしまう「最低水位以下」の水を放流する事態になってしまいました。
 コメ農家からは品質の低下を心配する声が上がっています。 コメ農家
 小笠原勤さん 「高温障害になるから水をある程度流して、田んぼを冷やさないと、なかなかいいコメはとれないんじゃないかなと。また今年も少なくなるんじゃないですか、コメが」
 またしてもコメ不足が起こってしまうのでしょうか…。
 一方、この渇水による乾燥が引き起こしたのか、広島県神石高原町。1日に山火事が発生し、約20ヘクタールを焼き、いまだ燃え続けています。
 神石高原町の2日までの10日間の降水量はわずか1ミリで、平年の2%です。また、先月25日から10日間も乾燥注意報が続いています。 ■記録的少雨の日本海側
 記録的な少雨となっていますが、今後の見通しについて気象予報士の久能木さんです。
 この先は傾向が変わってきそうです。これまで日本の南の高気圧が主役でしたが、この先の日本列島に前線が停滞しやすくなっています。特に日本海側に居座りやすく、米どころでも雨となりそうです。
 (Q.まとまった雨になりそうですか?)
 局地的にはそうなりそうです。
 週刊予想では、東北や北陸は5日から雨マークが並びました。特に東北では5日、北陸では6日、7日に警報級の大雨となる恐れがあります。
 さらに、この先の1カ月予報を見ても、北日本や東日本では平年よりも多い緑色の表示なんです。特に8月前半を中心に恵みの雨が期待できそうです。
 ただ、これまでの記録的な少雨を一気に解消するには時間がかかりそうです。この先も水を大切に使って、引き続き農作物の管理には注意が必要です。

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