カツオが豊漁“価格も値下がり” 去年の4倍以上の水揚げ量
経済|
05/15 20:10
初ガツオの豊漁が止まりません。旬の味の「お得」はいつまで続くのでしょうか。
■去年の4倍以上の水揚げ量
豪快な炎で焼き上げているのは、高知名物の初ガツオです。
わらで香ばしく焼くことで、皮目がパリッ、中はレアに仕上がります。それを分厚く切るのが高知の流儀です。
実は今、高知ではカツオフィーバーともいえる異変が起きています。
漁港関係者
「大漁、大漁」
「今年は特に去年よりも豊漁」
一体、高知の海で何が起きているのでしょうか。やってきたのは、カツオの一本釣りの町として知られる中土佐町です。
水揚げされたカツオは、すべて一本釣りです。やみくもに釣っているわけではありません。レーダーでカツオの群れを探し出しています。15日は4トンのカツオを水揚げしました。
漁師
「量的にはよく釣れている。(去年同時期の)1.5倍」
高知県の主要な漁港の今年のカツオの水揚げ量は、先月までで約700トンです。これは、去年の同じ時期の4倍以上に上ります。
本来、高知の初ガツオのシーズンは3月から5月ですが、今年は2週間ほど早い2月下旬から取れ始めたといいます。
漁師
「普段は2月は丸々休むけど(今年は)それがほとんどなかった」
港の猫もびっくり。なぜ、異例の豊漁になっているのでしょうか。海の変化を調べている高知県の水産試験場は…。
高知県水産試験場
梶達也技術次長
「水温の影響が大きいと考える。去年、黒潮大蛇行が終息して、冬場でも水温が19℃以上と比較的高い状況が続いた」
黒潮大蛇行とは、本来、列島の近くを流れる黒潮が大きくルートを外れ、海水温などに影響を与える現象です。
その大蛇行が去年終息し、高知の沖合近くまで戻ったことで、カツオが好む暖かい海水温になったのです。
高知県水産試験場
梶達也技術次長
「冬場から一貫してほぼ少し暖かめの状況にはなっております。土佐湾で滞在していた魚というのが2月ごろから釣れ始めて、さらに春以降、南方の海域から北上してきた魚も加わって、現在の豊漁につながっているのかと」
■カツオが豊漁“価格も値下がり”
そして、豊漁となれば気になるのが価格です。朝早い漁港には、水揚げされたばかりの初ガツオがずらりと並んでいます。参加者は、鮮度を見極め競り落とします。
田中鮮魚店
田中隆博社長
「カツオのしま模様。身が太ってくると、しま模様が消えてくる。身が太っている証拠」
そう話すのは、近くで鮮魚店などを営む男性です。およそ200本のカツオを仕入れました。
この豊漁で、価格にもうれしい影響が出ています。去年は1キロ700円~1000円ほどだった卸値が、今年は大きく下がっているといいます。
田中鮮魚店
田中隆博社長
「去年より(卸値が)3~4割下がっている。今年は2月から取れたので安定している。去年から売値でも3割くらいは下がっているのでは」
実際、店ではカツオの料理などを去年より1割安く提供しているといいます。高知の漁業関係者によると、今後も豊漁が続けば、全国でもカツオの値下がりが期待できるといいます。
では、このお得、いつまで続くのでしょうか。
高知県水産試験場
梶達也技術次長
「(今後の予測は)難しいがもちろん続いてほしい。色々な条件が良い方向に出て今の良い漁にあらわれている。現地ならではの本当の鮮度、食べ方で味わってほしい」





