TSMCが決算発表AI向けの半導体生産を追い風に売上高 純利益ともに過去最高
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01/16 19:50
世界最大手の半導体メーカー、台湾のTSMCが16日、去年1年間の決算を発表し、AI(人工知能)向けの半導体生産を追い風に売上高、純利益ともに過去最高を記録しました。
TSMCは世界各地で開発が進むAIに必要な半導体の大半を受託生産していて、熊本県では第1工場が去年12月に量産を開始したほか、今年は第2工場の建設も始まる予定です。
今月16日の説明会によりますと、去年1年間の売上高は2兆8943億台湾ドル(約13兆7200億円)で、前年比で33.9%の増加でした。
純利益は1兆1732億台湾ドル(約5兆5600億円)で、39.9%の増加でした。
TSMCは去年は世界的に「AI関連の需要が強力だった」と振り返り、業績の好調さの理由として「AI関連に注力していることが特に重要だった」としました。
今年は米国による関税政策や対中規制などの影響に注目が集まりますが、説明会では「2025年もTSMCにとっては強力な成長の年となる」と述べました。
画像:TSMC提供