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中国・深セン 日本人児童刺殺 死刑判決の男 「ネットで注目を集めるため」

国際

01/25 07:32


 中国南部・広東省の深セン市で去年9月、日本人学校に通う男子児童が刺されて死亡した事件の初公判が開かれ、被告の中国人の男に死刑が言い渡されました。
 事件では10歳の日本人の男子児童が死亡し、45歳の無職の男が殺人容疑で逮捕・起訴されていました。
 初公判は即日結審し、裁判所は犯行の動機について「インターネットで注目を集めるため」と認定、「犯行後にメディアに電話を掛けるなど極めて悪辣(あくらつ)かつ重大な犯行」だとして男に死刑を言い渡しました。
 事件があった9月18日は満州事変の発端となった「柳条湖事件」が起きた日で犯行の動機が注目されていましたが、日本についての言及はありませんでした。
 ただ、公判の最中に男は「被害者の家族や日本大使館と話をしたい」と述べたということです。 金杉駐中国大使 「被告人がどうしてそういう発言をしたのか、ちょっと分かりかねるところです」
 動機の解明が不十分ななかで、日本政府は領事館を通じ深セン市の当局などと引き続き話をしていくということです。 深セン在住の日本人 「模倣犯が起きないようにという意味もあって、そういう刑(死刑)を出しているとは思う」
 初公判の日に死刑判決が出たことについて、深セン在住の日本人は「戒めの意味が強いのでは」と述べました。
 22日には江蘇省の蘇州市で日本人の親子を襲った男にも死刑判決が出ていて、両事件とも判決から10日以内に控訴がなければ刑が確定します。

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