カナダのトルドー首相は、アメリカのトランプ大統領がカナダに対して課すとしていたカナダへの関税について、30日間、延期されると明らかにしました。
　トルドー首相は3日、トランプ大統領との電話会談で、現在、国境警備にあたっている1万人近い人員が監視を強化するほか、アメリカに合成麻薬などが流入しないよう、合同特殊部隊を立ち上げることなど新たな取り組みをSNS上で発表しました。
　トランプ氏はカナダからの合成麻薬や不法移民の流入を問題視し、4日から25％の関税を課すとしていましたが、カナダ側が具体的な対応を打ち出したことで関税の発動が少なくとも30日間延期されるとしています。
　トランプ大統領はトルドー首相との電話会談について、「非常にうまくいった」と評価していました。
　関税発動を翌日に控え、対象国となったカナダ、メキシコがそれぞれ国境警備の強化を約束する形で報復の応酬はひとまず落ち着きをみせそうです。