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「ウクライナ占領できる」トランプ氏“ロシア寄り”鮮明 停戦交渉進む中キーウ空襲

国際

02/23 23:30

24日で3年を迎えるウクライナ侵攻。トランプ大統領は週末「プーチン氏が望めばウクライナ全土を占領できる」と発言をしました。ロシア寄りに“変貌”したこの状況をプーチン大統領はどう利用するつもりなのでしょうか。 ■停戦協議進む中 続く首都空襲 深夜のキーウに鳴り響いたサイレン。 (醍醐穣記者)「先ほど空襲警報が鳴りまして、携帯のアプリからサイレンが鳴りました」 連日続くロシアによるドローン攻撃。そんな中、停戦に向けた協議が進んでいます。 ■「ウクライナ占領できる」 トランプ氏“変貌” 24日で侵攻3年となるのを前に、ロシア寄りの姿勢を鮮明にしているトランプ大統領。 (トランプ大統領)「プーチンとは非常に良い対話ができたが、ウクライナとはそれほどでもなかった。交渉カードがないのに強気に出ている」 ロシア軍によるウクライナ侵攻についてプーチン大統領の責任を認めなかった上、「プーチン氏が望めば、ウクライナの全土を占領できるだろう」と発言。 ゼレンスキー大統領に対しては「支持率は4%しかない」などと正統性を疑問視する発言をしています。 (トランプ大統領)「選挙なき独裁者であるゼレンスキーは国がなくなる前に早く手を打つべきだ」 ロシアによる侵攻で戒厳令が発令されて選挙が法的にできないため、去年、ゼレンスキー大統領の任期は延長されています。 アメリカとロシアは「3段階の和平案」を調整していて、このうち「ウクライナでの大統領選挙の実施」が和平の合意に向けた重要な条件になると報じられています。 アメリカとロシアはゼレンスキー大統領を辞めさせたいのでしょうか? ■大統領選要求 アメリカ ロシア 大国の真意 (醍醐穣記者)「侵攻から3年。犠牲者の数は増え続けています。こちらの修道院の壁には戦没兵士の写真が掲げられていますが、もうそのスペースもなくなってしまいました」 大統領選挙の実施についてウクライナの人々は… (ウクライナ
 街の人)「私たちは戦争中のため、今は選挙をするタイミングではないと思います。しかし私も私の家族も全員、ゼレンスキー大統領を心から支持しています」 「ゼレンスキーよりもトランプの方が独裁者になる可能性はずっと高いと思います。本当に(支持率が)4%だったら、この国は大混乱に陥っていたでしょう。無政府状態ですね、きっと」 開戦直後に90%だったゼレンスキー大統領の支持率はその後、徐々に低下しますが、トランプ氏の言う4%を大幅に上回る57%を維持しています。この世論調査を行った研究員は… (キーウ国際社会学研究所
 アントン・フルシェツキー研究員)「戦時下であっても57%の支持率というのは非常に高い支持率です。(トランプ氏が言う)4%という数字は、ウクライナの信頼を損なうためにロシア側が意図的に流した偽情報に見えます」 FOXニュースは外報筋の話として、プーチン氏はウクライナで大統領選が実施されれば、「親ロシア派の大統領が選出される可能性が高く、今後の交渉で譲歩するだろう」と考えていると伝えています。しかし、ウクライナで大統領選が行われた場合、誰に投票するのか尋ねた今月の世論調査では、1位はロシアとの戦争で軍の総司令官を務め国民の人気が高いザルジニー氏。2位がゼレンスキー氏で3位が前大統領のポロシェンコ氏という結果でした。3人ともプーチン氏が望む“親ロシア派”とは言えません。 それでも大統領選挙の実施を求めるプーチン氏の狙いはどこにあるのでしょうか? (キーウ国際社会学研究所
 アントン・フルシェツキー研究員)「選挙は政治的なプロセスであるため、分断と争いを意味します。国の団結を破壊し、大統領への支持を弱体化させます。ロシアはその間に軍隊を強化し、再び攻撃することができます」 2月23日『有働Times』より

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