トランプ氏 フーシ派への軍事行動を米軍に指示 イエメン首都に空爆 9人死亡
国際|
03/16 05:49

アメリカのトランプ大統領はイエメンの親イラン武装組織「フーシ派」に対する軍事行動を始めるようアメリカ軍に命じました。攻撃はすでに始まっていて、市民ら少なくとも9人が死亡しました。
トランプ大統領は15日、自身のSNSに「フーシ派」が紅海などで、アメリカや他国の船舶や航空機に海賊行為やテロ行為を繰り返してきたと厳しく非難しました。
トランプ大統領は「フーシ派」による船舶への攻撃は容認できないとして、アメリカ軍に対し断固として強力な軍事行動を始めるよう命じました。
また、「フーシ派」に対して、「きょう
から攻撃をやめなければ、見たことがないような地獄が降り注ぐだろう」と警告しました。
一方、「フーシ派」が運営するメディアは15日、イエメンの首都サヌアにアメリカ軍とイギリス軍による空爆があったと報じました。
これまでに少なくとも市民9人が死亡し、他にも9人がけがをしたとしています。
アメリカのニュースサイト「アクシオス」は当局者の話として、「攻撃は1回限りではなく、数日あるいは数週間続くフーシ派への容赦のない攻撃の始まりだ」と伝えています。
「フーシ派」は、ガザ地区での戦闘が始まった2023年10月以降、イスラム組織「ハマス」と連帯して紅海などを航行するイスラエル船籍を攻撃してきました。
停戦が成立した後は一度、攻撃を取りやめていましたが、イスラエルがガザ地区への物資搬入を停止したことを受け、再びこの海域を通航する船を攻撃すると発表していました。