米厚生省 常勤職員1万人を削減へ 28部門を15に再編
国際|
03/28 18:41

トランプ政権が進める政府機関の人員削減や機能縮小の一環として、アメリカ厚生省は1万人の常勤職員を削減すると発表しました。
アメリカ厚生省は27日、常勤職員の約1万人を削減すると明らかにしました。
この人員削減によって年間18億ドル、約2700億円の予算を減らせるとしています。
厚生省は早期退職の募集も行っていて、この取り組みを合わせると常勤職員は全体で約2万人減り、約6万2000人になる見込みです。
また、28ある省内の部門を15に再編し、新たに「アメリカ健康局」を設置するとしています。
ケネディ厚生長官は声明で「単に官僚組織を縮小しているわけではなく、慢性疾患の蔓延(まんえん)を終わらせるという新たな優先事項に沿って再編している」としています。
医薬品の許可申請などに詳しい専門家はロイター通信の取材に対し、この削減によって審査が遅れるなど、患者がすぐに治療を受けられないリスクがあると指摘しています。