アメリカはウクライナとも協議 米ロが協議開始 停戦の行方は? 専門家が解説
国際|
03/24 18:30
サウジアラビアに集まったウクライナとロシア、そしてアメリカ。停戦の行方を専門家が解説します。
■米ロが協議開始
停戦は
ゼレンスキー大統領
「ウメロフ国防相と話し、会合と交渉の状況について報告を受けた。私たちのチームは非常に建設的に作業を進めている。議論は非常に有益だった」
23日、サウジアラビアで行われたウクライナとアメリカの協議について、ゼレンスキー大統領は「非常に有益だった」と評価しました。
そして、アメリカはロシアとの協議に臨んでいます。
トランプ政権の高官は、ここにきて再び「ロシア寄り」の発言をしています。ロシアが一方的に併合を宣言した地域についてです。
アメリカ
ウィトコフ特使
「住民はロシア語を話し、投票によって圧倒的多数がロシアの統治下に入ることを望んでいる。問題はあそこがロシアの領土だと世界が認められるかだ」
これは完全にロシアの主張通りです。さらに…。
ウィトコフ特使
「ゼレンスキー大統領と側近のイェルマーク大統領府長官は、NATOに加盟しないことをほぼ認めていると思う」
これもロシアの主張に沿ったもの。何が狙いなのでしょうか。
笹川平和財団
畔蒜泰助主任研究員
「どちらかと言うとこの交渉は、実はロシアが有利な状況で進んでいる」
前回の協議でウクライナは、トランプ政権が提案した30日間の即時停戦を受け入れています。ただし、それはロシア側が拒否。エネルギー施設などに限定した攻撃の停止を受け入れるにとどまっています。
畔蒜泰助主任研究員
「トランプ大統領は一日でも早く停戦を実現したい。一方、ロシアからすると“根本の原因”を除去しないといけない」
プーチン大統領の主張する根本の原因。ロシアが戦争を仕掛け、侵略を続ける理由です。
畔蒜泰助主任研究員
「ウクライナが今後、ロシアにとって脅威にならない国にする。軍事力の規模、兵器に対して一定の制限をかける。西側の同盟に参加しない、中立であることがロシアには大事な条件」
ウクライナからすれば主権を制限されるようなことですが、トランプ政権は応じるのでしょうか。
畔蒜泰助主任研究員
「ロシアが戦争をやめると言わなければ、この戦争をやめられない。アメリカがこの戦争をやめたいのならある程度、ロシア側の要求をのまざるを得ない」
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