ミャンマー大地震 イギリスからも不安の声 「悪夢」…連絡が取れない相手も
国際|
03/29 07:39

ミャンマー中部で発生した地震を受け、多くのミャンマー人が暮らすイギリスでも現地を思い不安の声が上がっています。
ロンドンでミャンマーの食材を輸入、販売しているオースティン・タンさんは一時、現地との通信手段が途絶えたと言います。
オースティン・タンさん
「電話回線もインターネットも途絶え、家族や友人と連絡が取れなくなりました。ミャンマーのニュースサイトを見て被害の大きさを知りました」
地震発生から約8時間後、取材中にようやく友人と電話がつながりました。
友人の無事は確認できたものの、現地では広い範囲で停電が起きているほか、政府から情報が共有されず混乱していると言います。
オースティン・タンさん
「国民のことがとても心配です。今、ミャンマーの政治情勢は非常に厳しく、国内どこでも戦闘が起きているからです。そんな時期にこの自然災害が起きました。悪夢です」
ロンドンでミャンマー料理店を営むチョウトゥイさんは、震源地付近とされる故郷マンダレーが大きな被害を受けていることをSNSで知りました。
チョウトゥイさん
「(マンダレーと隣町を結ぶ)2つの橋のうちイギリスの植民地時代に建設されたものは完全に崩壊しました。もう一つの新しい橋もひび割れて使用できなくなりました」
マンダレー近郊に住むおばとは電話がつながらない状態だと言います。
イギリスには約1万人のミャンマー人が暮らしているとされていて、一部の寺では現地に祈りを捧げるイベントも計画されています。