大地震のミャンマー 救助活動難航 住民は外に避難 日本人1人と連絡取れず
国際|
03/30 17:53
28日に大地震が発生したミャンマーでは、これまでに1600人以上が死亡したと伝えられています。激しい揺れに見舞われたマンダレーでは、日本人1人と連絡が取れなくなっています。
■大地震のミャンマー
住民は外に避難
復旧作業が進まない首都ネピドー。気温30℃を超える時期に停電や余震も続き、市民が取った行動は、布団を敷いて路上での睡眠でした。
ミャンマーに隣接する中国・雲南省の地震発生当時の映像。赤ちゃんのそばにいた看護師がすぐに抱きかかえて守りますが、あまりにも揺れが大きく、立っていられません。
さらに、沢山の新生児用ベッドが一斉に動き出し、必死で押さえます。
一方…。
国際医療NGOジャパンハート創設者
小児外科医
吉岡秀人医師
「手術の患者の麻酔をかけ始めていたんです。その時に最初の揺れがきたんですね」
震源地サガインで、オペ室にいた時に地震に遭ったという吉岡医師。現地で医療活動の支援をしています。
吉岡秀人医師
「その日(28日)に反政府と軍が僕のいる病院の辺りで戦闘するって話に。ランチャーかなにか撃ち込まれたのかな?って思ったんです。最初…」
手術は中断。急いで建物外に避難しましたが、病院は倒壊の被害に遭いました。現在、電気や水などあらゆる物資が不足しており、復旧にはまだまだ時間がかかるといいます。
吉岡秀人医師
「最初にやられていくのは小さい子どもたちなので、ぜひ彼らを助けてあげてほしい」
震源に近く大きな被害が出ているマンダレー。建物の倒壊現場では、夜間も救出作業が続いていました。停電の影響で、ライトで照らされている倒壊現場以外は真っ暗です。
外務省によると、マンダレーで崩壊した建物に住んでいた日本人の1人と連絡が取れなくなっているということです。地震に巻き込まれた可能性があるとみて、ミャンマー当局に対し、捜索・救助の要請を行っています。