トランプ氏「少し行き過ぎ」方針転換 市場の動揺が背景に 長期金利上昇で不安広がる
国際|
04/10 12:00
トランプ大統領の突然の方針転換にはどんな背景があったのでしょうか。ホワイトハウス前から報告です。
(箕輪適記者報告)
トランプ大統領もさすがに市場の動揺を無視できなくなった結果と言えます。
アメリカ
トランプ大統領
「人々が少し行き過ぎていると思った。人々は興奮し、少し恐れていた」
トランプ大統領は、先週からの株価急落の局面でも強気の姿勢を貫いていましたが、今週に入ってアメリカ国債が売られ、長期金利が上昇したことで市場に不安が予想以上に広まっていました。
そのため「相互関税」の第2弾を発動したばかりにもかかわらず、側近らと話し合って「90日間の一時停止」を朝になって決断したとしています。
ただ、中国に対しては報復の応酬がエスカレートしていて、米中双方が交渉のテーブルにつくことは容易ではないという指摘も出ています。
一方、日本については他の国に先駆けて協議が始まることになりますが、交渉担当のベッセント財務長官は「複雑な交渉になる」と予告しています。
「トランプ関税」を巡って各国が翻弄(ほんろう)される状況が続いています。