米中貿易戦争激化 一部の中国企業では あらかじめ関税を警戒した動きも
国際|
04/11 15:54

米中の貿易戦争が激しさを増すなか、一部の中国企業はあらかじめ関税を警戒し、輸出先を見直す動きを取っていたことが見えてきました。
上海では、医療用品業界の大規模な展示会が開かれています。
医療用手袋などのメーカーに関税の影響を尋ねると…。
「中紅恒保」冷修亭副総経理
「私たちの企業への影響は大きくありません。去年の半ばから関税や貿易戦争への対応を準備していたからです。予測していれば方針を調整できます。トランプ氏が政権を取った後に対応しても手遅れでした」
事前にアメリカへの輸出を抑え、備えていたといいます。
麻酔用品大手の別の企業は、2年前に海外戦略を作った際、関税を警戒してアメリカは外したと説明します。
「TUORen」楊牧・エリアマネージャ
「ただアメリカが関税を始めたことで今後、他の国も続く可能性があるでしょうから、私たちにはこれからが挑戦だと思います」
この企業の海外での売上は全体の1割ほどですが、今後5割程度にまでに伸ばしたいといい「経済のグローバル化の流れは変わらない」と話しています。