トランプ氏 “閣僚交渉”に急きょ参加の狙いは? 日本との協議は「試金石」か
国際|
04/17 12:06
今回の関税交渉では、閣僚レベルの協議の場にトランプ大統領自らが急きょ参加しました。トランプ氏の狙いはどこにあるのでしょうか。ワシントンから報告です。
(梶川幸司記者報告)
日本との協議が「最優先」と強調したトランプ氏ですが、早期に交渉をまとめたいという「焦り」もうかがえます。
関税による経済の不透明感からマーケットの動揺は現在も続いていて「相互関税」の上乗せ分を停止した90日間で一定の成果を出すことは、トランプ政権にとって大きな課題です。
また、100%を超える関税を掛け合い、膠着(こうちゃく)状態にある中国との交渉を動かすためにも、友好国から決着を急ぎたいという事情もあります。
他の国に先駆けて行う日本との交渉は、今後を占う、まさに「試金石」となります。
トランプ氏が赤澤大臣との会談前に在日アメリカ軍の駐留経費を議題とすることをSNSで示唆したのも、交渉の「土俵」を決めるのは自分だという意思表示と言えます。
トランプ氏は会談後「大きな進展だ」と評価しましたが、各国との交渉の「前例」となるよう、日本への要求は厳しいものになる可能性があります。