山火事の影響でコアラ約700匹を殺処分 オーストラリア
国際|
04/25 23:55
オーストラリアのビクトリア州で起きた森林火災の影響で、およそ700頭のコアラが航空機で殺処分されたことが分かりました。
イギリスのガーディアン紙などによりますと、ビクトリア州南西部のブジ・ビム国立公園で3月に起きた森林火災では、コアラの餌(えさ)となるマンナガムの木など2200ヘクタールを焼きました。
州政府は、火事の影響で火傷やけがを負ったコアラたちが火災後の食糧不足や干ばつなどでさらに苦しまないよう、航空機からコアラおよそ700匹を狙撃して安楽死させました。
野生動物が空中から殺処分されるのはオーストラリアでは初めてで、州の担当者は「状況の緊急性や険しい地形などから判断した」と説明しているということです。
オーストラリアではコアラを法律で絶滅危惧種に指定している州がある一方、ビクトリア州にはおよそ50万頭が生息していて、過密化が問題となっています。