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米中関税115%引き下げ合意 トランプ大統領「関係非常に良好」貿易戦争が緩和局面へ

国際

05/13 11:47


 アメリカ、トランプ大統領の関税政策を大きく軌道修正しました。アメリカと中国は、お互いに掛け合っていた追加関税をそれぞれ115%引き下げることで合意。大幅な関税引き下げを認めた形で、トランプ政権の焦りが浮かび上がっています。 ■トランプ大統領、米中の「関係非常に良好」
 「地球を揺るがす重大発表をする」と予告していたトランプ大統領。 トランプ大統領 「アメリカでは他の先進国よりも10倍も高い」 「不公平だ」 「平等にすべきです」
 内容は「薬の価格を大幅に引き下げる」ことでした。製薬会社に対し、他の国と同じ水準まで値下げするよう求め、価格は最大で90%引き下げられる可能性があると主張します。 トランプ大統領 「薬価の引き下げに従わない国には、追加関税を課します」
 一方、米中の関税を巡っては、誇らしげに成果をアピールしました。 トランプ大統領 「私たちは中国に打撃を与えたいとは思っていません。(米中)関係は非常に非常に良好です。私たちは、すばらしい取引をしました」
 世界が固唾を飲んで見守った、スイスでの2日間の米中協議。互いに100%を超える関税をかけ合う異常事態は、いったん緩和に向かうことになりました。
 日本時間12日午後4時ごろ、アメリカ側が開いた会見では…。 ベッセント財務長官 「どちらの側もデカップリング(切り離し)は望んでいません。アメリカが中国との貿易を開放し、より公正な貿易ができれば、共に再均衡をはかるチャンスが生まれます」
 米中の共同声明によると、相互関税について暫定的に115%引き下げることで合意したということです。
 アメリカは、中国からの輸入品に課してきた145%の追加関税を115%引き下げ30%に。中国も、アメリカからの輸入品に課していた125%の追加関税を115%引き下げ10%にします。
 今回引き下げた関税のうち24%分については90日間、その適用を停止し、その間に継続して協議を行うということです。
 アメリカが課す、自動車や鉄鋼など特定分野への関税は合意の対象外だといいます。
 外国為替市場では、米中貿易戦争が緩和することへの期待で、1ドル146円台から148円台まで円安が進みました。
 ニューヨーク株式市場でも、ダウ平均株価は1000ドルを超えて値上がりし、終値は1160ドル高い4万2410ドルで取引を終えました。 トランプ大統領 「今週末に習主席と話すことになるでしょう。最も良かったのは中国の市場を開放させて、アメリカ企業が参入することに中国が合意したことです」
 今週末にも習氏と電話会談する可能性に言及したトランプ氏。政府補助金など非関税障壁の撤廃や、合成麻薬フェンタニルの流入防止でも合意したと明言しました。
 しかし、発表された共同声明には、関税引き下げ以外は「経済貿易関係に関する協議を継続するためのメカニズムを構築する」としか書かれていません。 ■ウクライナ和平交渉参加か
 ロシアとウクライナの和平交渉を巡っても、驚きの発言がありました。 トランプ大統領 「(和平交渉は)良い結果をもたらすでしょう。私も飛行機で行こうかと考えていました。とにかくやり遂げなければなりません」
 ロシア側が、トルコで15日にウクライナとの直接交渉を提案したことについて、トランプ氏自身も参加する可能性を示唆しました。
 13日から16日まで、サウジアラビアなど中東3カ国を歴訪する予定のトランプ大統領。和平交渉の舞台であるトルコは、そう遠くありません。 トランプ大統領 「15日に、どこにいるかまだ分かりません。多くの会議があります。しかし、実際に現地(トルコ)入りすることも考えています。うまくいけば、その可能性はあると思います」 (「グッド!モーニング」2025年5月13日放送分より)

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