「回答を提出した」ハマスが米国のガザ停戦案で声明発表 合意かどうか明言せず
国際|
06/01 02:53

パレスチナ自治区ガザを巡り、アメリカが提示した新たな停戦案についてイスラム組織ハマスが「回答を提出した」と声明を発表しました。停戦に合意したかは明らかにしていません。
31日、ハマスは声明でガザ情勢を巡り、アメリカのウィトコフ特使が示した新たな停戦案について「仲介役に回答を提出した」と明らかにしました。
声明では停戦案に合意したかどうかについては明言していませんが、「合意に基づき人質10人の解放と18人の遺体を返還するかわりに、パレスチナ人捕虜が解放される」としています。
また、「この提案は恒久的な停戦、ガザ地区からの完全撤退、住民への援助を確保することを目的としている」と付け加えています。
AP通信によりますと、取材に応じたハマスの高官は「イスラエル軍の撤退や人質解放の時期などについて修正を求めている」と述べたということです。
イスラエルメディアは、ハマスの回答についてイスラエル当局者は「事実上の拒否」とみなしていると報じています。
停戦案には60日の停戦のほか、ハマスがガザ地区で拘束している人質や死亡した人質の遺体の返還と拘束されているパレスチナ人の解放などが含まれているとされています。
29日にはホワイトハウスの報道官がイスラエル側が合意したことを明らかにし、トランプ大統領も30日、「合意にとても近付いている」と語っていました。