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蜜月関係に何が?トランプ氏と非難合戦 “マスク新党”で反撃へ?

国際

06/07 22:30

蜜月から一転、激しい批判合戦を続けるトランプ大統領とイーロン・マスク氏。トランプ氏が報復をちらつかせれば、マスク氏は、新党をにおわせる言動も…。(6月7日OA「サタデーステーション」) ■トランプ氏関係修復の試み「興味ない」 記者(6日大統領専用機内) 「マスク氏との契約の一部を解約することで予算削減を目指すという案は、どれだけ真剣に検討していますか?」 トランプ大統領(6日大統領専用機内) 「すべてを検討するつもりだ。巨額の資金であり、巨額の補助金を受け取っている。それらを再検討していく。フェアでなければならない」 蜜月関係にあったトランプ大統領とイーロン・マスク氏の溝は深まるばかりです。側近たちによって関係を修復する動きもありましたが…。 トランプ大統領(6日大統領専用機内) 「あまり興味がない。私はこの国の問題解決に関心がある」 公開の大喧嘩は、激しい言葉の応酬でした。 トランプ大統領(5日ワシントン) 「イーロンには非常にがっかりした。色々と助けてやったのに。政権への恋しさのあまり攻撃的になる人がいる」 イーロン・マスク氏のX(5日) 「私がいなければ、トランプは選挙に負けていただろう。なんて恩知らずだ」 マスク氏は、自身が提案した行政の無駄を省く新組織「DOGE」のトップとして政権入りしました。 イーロン・マスク氏(2月米メリーランド州) 「これは官僚機構に切りこむチェーンソーです」 トランプ氏からの信頼は厚く、第二次トランプ政権として初めての外遊にも同行。マスク氏に批判が集まるとテスラ車を購入して支援すると表明。 トランプ大統領(3月ワシントン) 「彼は何百億ドルもの不正や無駄を暴いてくれた」 「信頼の証」だった車は今、ホワイトハウスの敷地内に停められていました。アメリカメディアによると、トランプ氏は売却を決めたと言います。両者の決裂を受けてテスラの株価は5日、時価総額で日本円にしておよそ22兆円減少しました。 ■蜜月一転なぜ?NASA人事決定打か なぜ、関係がこじれてしまったのでしょうか。マスク氏は、政権を去る時。 イーロン・マスク氏(5月30日ワシントン) 「今後も大統領の友人、そしてアドバイザーであり続けます。必要があれば、いつでも大統領の力になりたい」 しかし、その4日後。 イーロン・マスク氏のX(3日) 「これ以上我慢ならない。巨額で法外で利益誘導的な支出法案は吐き気がするほど忌まわしい」 この4日の間に起きたことは何か。トランプ氏のSNSにヒントがありました。 トランプ大統領のSNS(5月31日) 「ジャレッド・アイザックマン氏のNASA長官への指名をこれにて撤回する」 マスク氏退任の翌日に撤回された、NASA長官の人事。次期長官として指名されていたアイザックマン氏は、マスク氏の友人で、マスク氏が推薦していました。 トランプ大統領(5日ワシントン) 「マスク氏が彼を尊敬していたのは確かだ。しかし、NASAを運営するとなると適任だとは思えなかった」 トランプ氏は、アイザックマン氏が民主党支持者だとして長官の任命を取りやめたとしています。この撤回がマスク氏にとってトランプ氏を攻撃する決定打になったと複数のメディアが報じています。世界トップを走るアメリカの宇宙事業。大きく支えていたのは、マスク氏の「スペースX」社です。しかし…。 記者(6日大統領専用機内) 「アメリカはマスク氏の企業なしでもやっていけると思いますか?」 トランプ大統領(6日大統領専用機内) 「もちろんできる。アメリカはほとんど誰もいなくても生き残れる。私を除いては」 ■“新党設立”も?苦境マスク氏反撃は マスク氏は、トランプ氏について新たな発言は控えていますが、自身のSNSで新党設立の賛否を問うアンケートを実施しました。8割が新党を作ることに賛成という結果に。マスク氏の狙いは何なのでしょうか? 上智大学前嶋和弘教授 「去年の選挙はトランプ氏圧勝でもなくて1.48ポイント差。今世紀最も競っている選挙でした。そこでトランプ氏が辛勝したのはマスク氏の影響力、特に激戦州では大きかった。自分が応援しないとトランプ政権は揺らぐんだ、共和党は揺らぐんだ、と言いたい」 トランプ氏に約422億円も献金をしていたマスク氏。今後、二人の関係は…。 上智大学前嶋和弘教授 「トランプ氏にしたらマスク氏の人的なネットワーク、例えばイランとも話ができる、習近平氏とも話ができる。そしてお金もいっぱいある。一方でマスク氏にしてみたら、政府の規制、政府からの契約で成り立っているところがある。トランプ氏と喧嘩するのは全然よくない。両者が完全に対立するとはなかなか考えにくい」 (C)
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