アメリカのバイデン大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収を阻止すると正式発表したことについて、全米鉄鋼労働組合は、「決定を歓迎する」との声明を発表しました。 USW（全米鉄鋼労働組合）
　デービッド・マッコール会長 「買収に対してバイデン大統領が大胆な行動を取ったこと、強力な国内の鉄鋼産業の維持に献身的であること、そしてアメリカの労働者に対する生涯をかけた取り組みに感謝したい」
　USW（全米鉄鋼労働組合）のデービッド・マッコール会長は3日、バイデン大統領の買収阻止の決定について、「組合員や国家安全保障にとって正しい行動であることに疑いの余地はない」とコメントしました。
　全米鉄鋼労組は、日鉄による買収に一貫して反対してきました。
　会長はまた、「買収提案が検討されてきたこの一年、我々にとっての最大の関心は、将来にわたり国内に強い鉄鋼業を存続させるため、工場を長期的に稼働させられるかどうかだった」と指摘しています。
　そのうえで、会長は「USスチールの取締役会に対し、さらなる発展と継続的に利益をあげるための措置を取るよう求めていく」としています。