パリの人気劇場が閉鎖 “自称未成年”の移民ら300人以上が占拠 損失額は数千万円か
国際|
01/22 05:24
フランス・パリにある人気の劇場を「自称未成年」のホームレスの移民ら300人以上が1カ月以上占拠していて、公演ができない状態が続いています。
19世紀に建てられ、現代文化の発信拠点となっている劇場「ゲイテ・リリック」では、12月10日から若者たち約350人が占拠を続けていて、1カ月以上公演や展示会の中止・会場変更を余儀なくされています。
寝泊まりしている若者たちの多くはアフリカなどからの移民で、フランスの滞在許可証を持っていないとみられます。
行政の保護の対象となる「未成年(18歳未満)」と自称し、代わりの住居の提供を求めています。
支援団体は「若者たちの年齢は13歳から17歳だ」と主張していますが、パリ市は「ほとんどが成人」とみています。
「ゲイテ・リリック」
ジュリエット・ドナデュー館長
「『ゲイテ・リリック』は文化施設であり、若者たちの立場がどうであれ、真冬に路上に放り出されて生活するべきではない、というのが我々の立場です」
劇場の閉鎖による損失額は少なくとも数千万円に上るとみられますが、館長は強制的な立ち退きは求めておらず、行政当局が早急に代わりの宿泊施設や避難所を用意するべきだと訴えています。