ガザ地区の停戦を受け、イスラム組織「ハマス」から解放された人質の女性がイスラエルメディアの取材に答え、引き渡しの数時間前に解放を伝えられたことを明らかにしました。
　イスラエルメディアは、ハマスから19日に解放された女性3人が治療中の病院で拘束生活について証言したと報じました。
　3人の話によりますと、人質は複数人で拘束されていて、地下で過ごすなど複数の場所を何度も移動させられたということです。
　3人のうちの1人、エミリー・ダマリさん（28）は、2023年10月のハマスの奇襲で指2本を失ったほか、拘束中に足もけがをしたといいます。
　一緒に解放されたロミ・ゴネンさん（24）が医療訓練を受けたことがあったため、エミリーさんの治療をしたこともあったということです。
　ハマスに麻酔なしで医療処置をされたこともあったとしています。
　3人は拘束中にアラビア語を学んだほか、テレビを見たりラジオを聞いたりすることが時々許され、家族が無事なことや人質解放を求める抗議集会がイスラエルで行われていたことも知っていたと話しました。
　解放当日の様子については、引き渡しの数時間前に解放を伝えられたと明らかにしています。
　「ガザで死ぬと思っていて、生還できるとは思っていなかった」などと語ったということです。