米・ハーバード大学 トランプ政権の要求拒否
国際|
04/15 10:07
アメリカの名門・ハーバード大学は、トランプ政権が要求した多様性を重視する政策の見直しや学生らの監視強化について「受け入れない」と拒否する声明を発表しました。
トランプ政権は先月末、ハーバード大学に対して入学選考などで多様性の重視をやめることや、反ユダヤ主義とされる活動をした学生の処分を求めていて、これらがおよそ90億ドル=日本円で1.3兆円ほどの助成金の継続条件となっていました。
これに対してハーバード大学は14日、「政府の法的権限を越え、憲法で保障された大学の権利を侵害する」として、要求を拒否すると表明しました。
また、「どの政党が政権を握っているかにかかわらず、私立大学が何を教えるか、誰を受け入れるか、どの分野の研究をするかについて、政府が指示するべきではない」と反発しています。
そのうえで、助成金の打ち切りは「我が国の経済的安定や活力を危険にさらすことになる」と懸念を示しました。
トランプ政権はイスラエルに抗議するデモが行われた大学などに助成金打ち切りの圧力を掛けてきましたが、CNNは「政権の要求に抵抗した初めての名門校になった」と報じています。
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