今後5年間の世界の平均気温が、観測史上最高だった去年の記録を更新する可能性が高いと国連機関が発表しました。
　WMO（世界気象機関）は28日、今年から2029年までの5年間の世界の平均気温が、産業革命前（1850年～1900年）と比べて、年間で最大1.9度高くなると見通しを発表しました。
　5年間のうち少なくとも1年は80％の確率で、観測史上最も暑かった去年の世界の平均気温を上回るとしています。
　また平均気温は「パリ協定」が目指す気温上昇を1.5度未満に抑える目標を70％の確率で超えてしまうと予測しています。
　WMOは「経済や生活、生態系への悪影響はますます強まる」と警告しています。