かつて「日本は敵性国家」発言 反日→協力? 韓国新大統領の思惑は
国際|
06/04 18:49
政権交代を果たした韓国の新しい大統領。かつては日本について強硬な発言も。日韓関係はどうなっていくのか専門家に聞きます。
■良好?反日?日韓関係どうなる
新大統領を迎える歓喜の輪。あふれるものを抑えきれない人も…。
3年ぶりの政権交代に沸く韓国。李在明(イ・ジェミョン)新大統領が就任式に臨みました。
李在明大統領
「内乱が再発してはなりません。徹底した真相究明で見合う責任を問い、再発防止策を確実に立てます」
生活が苦しい家庭に育ち、中学高校に通えなかった李大統領。苦学の末、司法試験に合格。人権派弁護士として活動しました。
コリア・リポート編集長
辺真一氏
「庶民・弱者の味方を看板にしている。『財閥は解体すべき』という発言。そのような歯にきぬを着せぬ発言をする、庶民側・弱者の側に立ってやる。それで『韓国のトランプ』と言われたくらい」
気になるのは“過去最良”と言われる日韓関係です。“対日強硬派”とも言われた李大統領。パク・クネ政権の日韓政策を批判した発言では…。
李在明大統領のSNSから
「韓日軍事情報保護協定締結、この売国の現場を軍事的な側面で見れば依然として日本は敵性国家であり、日本が軍事大国化する場合、真っ先に攻撃対象になるのは朝鮮半島であることは自明です」
さらに、福島第一原発の処理水放出に関しては…。
「共に民主党」李在明代表(当時)
「日本の“核汚染水”放出は、第2の太平洋戦争として記録されるだろう。韓国と太平洋沿岸国に再び取り返しのつかない災いをもたらそうとしている」
ただ、最近になり日本との関係を重視する立場を見せます。
李在明候補YouTube
「私は日本国民に対し大変好感を持っています。何度か日本を旅行しましたが、とても優しく頑張り屋さんで学ぶことも多い国民です」
4日の就任演説でも言及しています。
李在明大統領
「韓米日の協力をしっかりとさせ、国益と信用の観点からアプローチしていきたいと思います」
■反日→協力?
新大統領の思惑は
“過去最良”と言われた日韓関係。今後はどうなるのでしょうか…。
辺真一氏
「個人的に過去の発言は、あまり問題視していない。なぜかというと『野党の議員』としての発言。大枠では尹(ユン)前政権の対日路線を継承するんじゃないか。でも途中で日韓の間に懸案が生じた時に、安全保障や歴史認識の問題で懸案が生じた場合、路線を軌道修正する尹前政権のように韓国が一方的に歩み寄る、それを期待するのは難しいのでは」